高校・数学I・関数

二次関数のグラフの練習問題

平方完成して頂点と軸を求め、グラフの平行移動が分かる。

考え方

y=2x2+8x+5y = 2x^{2} + 8x + 5 のような二次関数を平方完成して、グラフ(放物線)の頂点と軸を求められるようになります。頂点が分かると、売上や面積が最大・最小になる点がすぐに分かります。

放物線
二次関数のグラフです。ボールを投げたときの軌道のような、左右対称の曲線です。
頂点・軸
放物線のいちばん下(または上)の点が頂点、頂点を通る縦の対称の線が軸です。
平方完成
x2+2mx+⋯x^{2} + 2mx + \cdots を (x+m)2+⋯(x + m)^{2} + \cdots の形に直すことです。

y=x2y = x^{2} のグラフは、原点 (0,0)(0, 0) を頂点とする谷の形(下に凸)の放物線です。y=(x−2)2−3y = (x - 2)^{2} - 3 は、これを x 方向に 2、y 方向に −3-3 だけ平行移動したグラフで、頂点は (2,−3)(2, -3) になります。

(x−2)2(x - 2)^{2} は x=2x = 2 のときに最小の 0 になり、そのとき y=−3y = -3 だからです。かっこの中が 0 になる x が軸の位置です。(x−2)2(x - 2)^{2} を見て頂点の x 座標を −2-2 としてしまうミスが多いので、「かっこの中が 0 になる x」で確かめましょう。

y=x2−6x+5y = x^{2} - 6x + 5 のように展開された式では、頂点がすぐには読めません。x2−6x=(x−3)2−9x^{2} - 6x = (x - 3)^{2} - 9 を使って y=(x−3)2−4y = (x - 3)^{2} - 4 と直すと、頂点 (3,−4)(3, -4) が分かります。この変形を平方完成といいます。

x2x^{2} の係数 a が 1 でないときは、先に a で x の項までをくくってから平方完成します。a が正なら谷の形(下に凸)、負なら山の形(上に凸)になります。

座標平面に、原点を頂点とする放物線 y = x²(点線)と、それを右に 2、下に 3 平行移動した放物線(実線)がかかれている。実線の放物線の頂点は (2, −3) で、x = 2 の位置に軸の点線がある。-3-2-11234-4-3-2-112345Oxy頂点 (2, −3)
点線が y=x2y = x^{2}、実線が y=(x−2)2−3y = (x - 2)^{2} - 3 です。グラフ全体を右に 2、下に 3 動かすと重なり、頂点は (0,0)(0, 0) から (2,−3)(2, -3) に移ります。

ポイント

y=a(x−p)2+qy = a(x - p)^{2} + q の頂点は (p,q)(p, q)、軸は直線 x=px = p

平方完成: x2+2mx=(x+m)2−m2x^{2} + 2mx = (x + m)^{2} - m^{2}

a>0a > 0 なら下に凸(谷の形)、a<0a < 0 なら上に凸(山の形)

解き方の手順

  1. x2x^{2} の係数 a が 1 でなければ、x の項までを a でくくります。
  2. かっこの中を x2+2mx=(x+m)2−m2x^{2} + 2mx = (x + m)^{2} - m^{2} で平方完成します(m は x の係数の半分)。
  3. かっこをはずして整理し、y=a(x−p)2+qy = a(x - p)^{2} + q の形にします。
  4. 頂点は (p,q)(p, q) です。かっこの中が 0 になる x が p なので、符号に注意して答えます。

例

二次関数 y=2x2+8x+5y = 2x^{2} + 8x + 5 のグラフの頂点の座標を求めてください。

  1. x の項までを 2 でくくる: y=2(x2+4x)+5y = 2(x^{2} + 4x) + 5
  2. x2+4x=(x+2)2−4x^{2} + 4x = (x + 2)^{2} - 4 なので y=2{(x+2)2−4}+5y = 2\{(x + 2)^{2} - 4\} + 5
  3. y=2(x+2)2−8+5=2(x+2)2−3y = 2(x + 2)^{2} - 8 + 5 = 2(x + 2)^{2} - 3
  4. かっこの中が 0 になるのは x=−2x = -2。頂点は (−2,−3)(-2, -3) です。

よくある間違い

練習問題でこの間違い方をしたときは、その場でお伝えします。

  • 頂点の x 座標の符号y = (x − 3)² + 1 の頂点を (−3, 1) とするなど、平方完成後の符号を逆にする。y = (x − p)² + q の頂点は (p, q) です。かっこの中が 0 になる x を考えましょう。

見る

計算例

二次関数のグラフ(放物線)は、頂点が分かると軸・最大値・最小値がすぐに分かります。

問い二次関数 y=x2−4x+5y = x^{2}-4x+5 のグラフの頂点の座標を求めてください。

途中の式

  1. y=x2−4x+5y = x^{2}-4x+5 を平方完成します。
  2. y=(x−2)2−4+5y = (x - 2)^{2} - 4 + 5
  3. y=(x−2)2+1y = (x - 2)^{2} + 1
  4. 頂点は (2,1)(2, 1) です。

答え頂点の座標(例: (2, -3))は (2,1)\left(2, 1\right)

一緒にやる

小さく分けて、一緒に解く

1つずつ答えを確かめながら進みます。間違えても大丈夫です。

二次関数のグラフ(放物線)は、頂点が分かると軸・最大値・最小値がすぐに分かります。

二次関数 y=−2x2+20x−44y = -2x^{2}+20x-44 のグラフの頂点の座標を求めてください。

小さな問いに分けて、1つずつ一緒に進めます。

ステップ 1 / 3

平方完成して y=a(x−p)2+qy = a(x - p)^{2} + q の形にします。頂点の x 座標 p(軸の位置)はいくつですか?

自分でやる

練習問題

数字は毎回変わります。2〜3問続けて解けたら、次の単元や元のレッスンに進みましょう。

問題を準備しています…

学び直しマップ

前後の単元

分からないところがあったら前提まで戻り、分かったら使う先へ進みましょう。

学び直しマップで、この単元のまわりを見る