高校・数学III・関数

分数関数・無理関数・逆関数・合成関数の練習問題

いろいろな関数のグラフと、逆関数・合成関数を求められる。

考え方

分数関数・無理関数のグラフを読み、「出力から入力を逆算する」逆関数と、「処理を続けて行う」合成関数を式で求められるようになります。単位の変換と逆変換や、表計算で関数を入れ子にする計算と同じ考え方です。

分数関数
y=kx−p+qy = \frac{k}{x - p} + q のように、分母に x がある関数です。
無理関数
y=ax+by = \sqrt{ax + b} のように、√ の中に x がある関数です。
逆関数 f−1f^{-1}
y=f(x)y = f(x) の入力と出力を入れかえた関数です。
合成関数 g∘fg \circ f
先に f、続けて g を行う関数です。(g∘f)(x)=g(f(x))(g \circ f)(x) = g(f(x))

分数関数 y=kx−p+qy = \frac{k}{x - p} + q のグラフは、反比例 y=kxy = \frac{k}{x} のグラフを x 方向に p、y 方向に q だけ平行移動したもので、直線 x=px = p と y=qy = q に限りなく近づきます(漸近線)。無理関数 y=a(x−p)y = \sqrt{a(x - p)} も、y=axy = \sqrt{ax} を平行移動したグラフです。

逆関数は、入力と出力を入れかえた関数です。例えば摂氏を華氏に直す f(x)=1.8x+32f(x) = 1.8x + 32 の逆関数は、華氏を摂氏に戻す関数です。求め方は、y=f(x)y = f(x) を x について解き、最後に x と y を入れかえます。グラフは直線 y=xy = x について対称になります(下の図)。

f−1f^{-1} の「−1」は逆関数を表す記号で、逆数 1f(x)\frac{1}{f(x)} ではありません。分数関数では、分母をはらってから、x をふくむ項を左辺に集めます。移項した項の符号の変え忘れに注意しましょう。

合成関数 (g∘f)(x)=g(f(x))(g \circ f)(x) = g(f(x)) は「先に f、その結果を g に入れる」計算です。g(x)g(x) の x のところに、f(x)f(x) の式をかっこごと代入します。g∘fg \circ f と f∘gf \circ g はふつう違う関数になるので、順番に気をつけましょう。

分数関数 y = f(x) = 1/(x − 1) + 2 のグラフと、その逆関数 y = f⁻¹(x) = 1/(x − 2) + 1 のグラフ。2つのグラフは点線の直線 y = x について対称になっている。-224-224Oxyy = f(x)y = f⁻¹(x)y = x
f(x)=1x−1+2f(x) = \frac{1}{x - 1} + 2 と、その逆関数 f−1(x)=1x−2+1f^{-1}(x) = \frac{1}{x - 2} + 1 のグラフ。直線 y=xy = x で折り返すと重なります。

ポイント

分数関数 y=kx−p+qy = \dfrac{k}{x - p} + q: 漸近線は x=px = p と y=qy = q

逆関数: y=f(x)y = f(x) を x について解き、x と y を入れかえる(グラフは直線 y=xy = x について対称)

合成関数: (g∘f)(x)=g(f(x))(g \circ f)(x) = g(f(x))(先に f、あとで g)

解き方の手順

  1. 逆関数: y=f(x)y = f(x) とおき、分母があれば両辺にかけて分母をはらいます。
  2. x をふくむ項を左辺、ふくまない項を右辺に移項し(符号を変える)、x でくくって「x = y の式」にします。
  3. x と y を入れかえて f−1(x)f^{-1}(x) とします。
  4. 合成関数 g(f(x))g(f(x)): g(x)g(x) の x に f(x)f(x) をかっこごと代入し、展開して整理します。

例

f(x)=2x−7f(x) = 2x - 7、g(x)=x2+1g(x) = x^{2} + 1 のとき、合成関数 (g∘f)(x)(g \circ f)(x) と、逆関数 f−1(x)f^{-1}(x) を求めましょう。

  1. (g∘f)(x)=g(2x−7)=(2x−7)2+1(g \circ f)(x) = g(2x - 7) = (2x - 7)^{2} + 1
  2. =4x2−28x+49+1=4x2−28x+50= 4x^{2} - 28x + 49 + 1 = 4x^{2} - 28x + 50(順番を逆にした f(g(x))=2(x2+1)−7=2x2−5f(g(x)) = 2(x^{2} + 1) - 7 = 2x^{2} - 5 とは違います)
  3. 逆関数: y=2x−7y = 2x - 7 を x について解くと x=y+72x = \frac{y + 7}{2}
  4. x と y を入れかえて f−1(x)=x+72f^{-1}(x) = \frac{x + 7}{2}

よくある間違い

練習問題でこの間違い方をしたときは、その場でお伝えします。

  • 逆関数を逆数とするf⁻¹(x) を 1/f(x)(逆数)と考える。f⁻¹ の −1 は逆関数を表す記号で、−1 乗ではない。f⁻¹ は「逆数」ではなく「逆関数」です。y = f(x) を x について解き、x と y を入れかえて求めましょう。
  • 合成の順番の取り違え(g ∘ f)(x) = g(f(x)) を f(g(x)) として計算するなど、合成関数でどちらの関数を先に行うかを取り違える。g ∘ f は「先に f、そのあと g」です。g(x) の x のところに f(x) をかっこごと代入しましょう。

見る

計算例

逆関数は「出力から入力を逆算する」関数です(変換した値を元に戻す、料金から利用量を求める など)。

問いf(x)=3x+1x+3f(x) = \frac{3x+1}{x+3} の逆関数 f−1(x)f^{-1}(x) を求めてください。

途中の式

  1. y=3x+1x+3y = \frac{3x+1}{x+3} とおき、両辺に x+3x+3 をかけると xy+3y=3x+1xy + 3y = 3x+1
  2. x をふくむ項を左辺に集めると x(y−3)=−3y+1x(y-3) = -3y+1
  3. x=−3y+1y−3x = \frac{-3y+1}{y-3}。x と y を入れかえて f−1(x)=−3x+1x−3f^{-1}(x) = \frac{-3x + 1}{x - 3}

答えf⁻¹(x)(x の式)は −3x+1x−3\frac{-3x + 1}{x - 3}

一緒にやる

小さく分けて、一緒に解く

1つずつ答えを確かめながら進みます。間違えても大丈夫です。

逆関数は「出力から入力を逆算する」関数です(変換した値を元に戻す、料金から利用量を求める など)。

f(x)=4x−2x+5f(x) = \frac{4x-2}{x+5} の逆関数 f−1(x)f^{-1}(x) を求めてください。

小さな問いに分けて、1つずつ一緒に進めます。

ステップ 1 / 3

y=f(x)y = f(x) とおき、両辺に (x+5)(x+5) をかけて x について整理すると、x(y−4)=□x(y-4) = \square となります。右辺(y の式)は?

y などの文字を使って式で答えます。累乗は y^2、かけ算の記号は省略できます(2y)。

読み取り:(入力すると、ここに数式で表示されます)

自分でやる

練習問題

数字は毎回変わります。2〜3問続けて解けたら、次の単元や元のレッスンに進みましょう。

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前後の単元

分からないところがあったら前提まで戻り、分かったら使う先へ進みましょう。

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