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集合と写像の練習問題

集合演算、写像の像・逆像、全射・単射・全単射が分かる。

考え方

データの変換や担当の割り当てを「集合から集合への対応(写像)」として捉え、像・逆像や、全射・単射を判定できるようになります。ID の重複チェックや、割り当て漏れの確認と同じ考え方です。

写像 f:A→Bf: A \to B
集合 AA のどの要素にも、集合 BB の要素をちょうど1つずつ対応させる決まり。AA を定義域といいます。
像 f(A)f(A)
AA の要素を ff で移した先を、重複なしで集めた集合。
逆像 f−1(B)f^{-1}(B)
ff で移すと BB に入る、定義域の要素を集めた集合。
単射・全射
単射は行き先が重ならないこと、全射は行き先の集合に矢印の来ない要素がないこと。両方なら全単射です。

集合は「もの」の集まり、写像はその集まりどうしをつなぐ矢印です。問い合わせ(集合 AA)を担当者(集合 BB)に割り当てるとき、どの問い合わせにも担当者がちょうど1人決まっていれば、それは写像 f:A→Bf: A \to B です。

像 f(A)f(A) は「実際に矢印が届いた先」の集まりです。逆像 f−1(B)f^{-1}(B) は向きが逆で、「ff で移すと BB に入る元の要素」を集めます。逆関数がなくても逆像は考えられ、f(x)=x2f(x) = x^2 なら f−1({4})f^{-1}(\{4\}) に −2-2 と 22 の2つが入ることもあります。

逆像を探すときは、見つけた xx が定義域 AA に入っているかも確かめます。x2=9x^2 = 9 でも、AA に −3-3 がなければ −3-3 は逆像に入りません。

単射は「異なる要素は異なる先へ移る」、つまり1人の担当者に2件以上が集まらないことです。全射は「行き先のどの要素にも矢印が来る」、つまり担当のない人がいないことです。AA の要素が BB より多ければ単射になれず、BB のほうが多ければ全射になれません。

f(x) = x² で、A の −2, −1, 0, 1, 2 をそれぞれ 4, 1, 0, 1, 4 へ矢印で移した図。行き先の 1 と 4 には2本ずつ矢印が届き、2 と 3 には届かないA(定義域)行き先の集合-2-101201234
f(x)=x2f(x) = x^2 を {−2,−1,0,1,2}\{-2, -1, 0, 1, 2\} から {0,1,2,3,4}\{0, 1, 2, 3, 4\} への写像として描いた矢印図。1 と 4 には2本ずつ届くので単射ではなく、2 と 3 には届かないので全射でもありません。

ポイント

像: f(A)={f(x)∣x∈A}f(A) = \{f(x) \mid x \in A\}

逆像: f−1(B)={x∈A∣f(x)∈B}f^{-1}(B) = \{x \in A \mid f(x) \in B\}

単射: f(x1)=f(x2)⇒x1=x2f(x_1) = f(x_2) \Rightarrow x_1 = x_2 全射: どの y∈By \in B にも f(x)=yf(x) = y となる x∈Ax \in A がある

解き方の手順

  1. 定義域 AA の要素ごとに f(x)f(x) を計算し、矢印図か表にする。
  2. 像は、届いた先を重複なしで集める。逆像は、f(x)f(x) が BB に入る xx を AA の中から探す(x2=kx^2 = k なら正と負の両方を調べる)。
  3. 単射か: 2本以上の矢印が届く先がないかを調べる。
  4. 全射か: 矢印が1本も届かない先がないかを調べる。

例

A={−3,−1,0,2,3}A = \{-3, -1, 0, 2, 3\}、f(x)=x2f(x) = x^2 のとき、像 f(A)f(A) と逆像 f−1({1,4,9})f^{-1}(\{1, 4, 9\}) を求めてください。

  1. f(−3)=9f(-3) = 9、f(−1)=1f(-1) = 1、f(0)=0f(0) = 0、f(2)=4f(2) = 4、f(3)=9f(3) = 9
  2. 像: 届いた先を重複なしで集めて f(A)={0,1,4,9}f(A) = \{0, 1, 4, 9\}
  3. 逆像: x2x^2 が 1, 4, 9 のどれかになる xx を AA から選ぶと −3,−1,2,3-3, -1, 2, 3(11 と −2-2 は AA に入っていません)
  4. 答え: f(A)={0,1,4,9}f(A) = \{0, 1, 4, 9\}、f−1({1,4,9})={−3,−1,2,3}f^{-1}(\{1, 4, 9\}) = \{-3, -1, 2, 3\}。f(−3)=f(3)f(-3) = f(3) なので単射ではありません。

よくある間違い

練習問題でこの間違い方をしたときは、その場でお伝えします。

  • 単射と全射の取り違え「異なる要素が異なる要素に移る(単射)」と「行き先のどの要素にも移ってくる要素がある(全射)」を取り違える。単射は「行き先が重ならない」、全射は「行き先の集合に、矢印が来ない要素がない」ことです。矢印図で1つずつ確かめましょう。
  • 像と逆像の取り違え逆像 f⁻¹(B)(f で移すと B に入る要素の集合)を求めるところで、B の要素に f をほどこして像 f(B) を計算する(またはその逆)。逆像 f⁻¹(B) は「f で移すと B に入る、定義域の要素」の集まりです。B の要素に f をほどこすのではなく、f(x) が B に入る x を探しましょう。

見る

計算例

売上予測の誤差 xx(個)= 実績 − 予測 を、二乗誤差 f(x)=x2f(x) = x^2 に変換して評価しています。ある週の誤差は、集合 A={−4,−3,−2,−1,0,1,2,3}A = \{-4, -3, -2, -1, 0, 1, 2, 3\} のどれかでした。

問い写像 f:A→Zf: A \to \mathbb{Z}, f(x)=x2f(x) = x^2 について、B={1,16}B = \{1, 16\} の逆像 f−1(B)={x∈A∣f(x)∈B}f^{-1}(B) = \{x \in A \mid f(x) \in B\} を求めてください。

途中の式

  1. 逆像 f−1(B)f^{-1}(B) は「f(x)f(x) が BB に入るような AA の要素 xx」を集めた集合です(逆関数があるかどうかとは関係ありません)。
  2. f(x)=1f(x) = 1 となるのは x=±1x = \pm 1 で、どちらも AA に入ります。
  3. f(x)=16f(x) = 16 となるのは x=±4x = \pm 4 ですが、AA に入るのは x=−4x = -4 だけです。
  4. よって f−1(B)={−4,−1,1}f^{-1}(B) = \{-4, -1, 1\}
  5. 参考: 像は f(A)={0,1,4,9,16}f(A) = \{0, 1, 4, 9, 16\} です。f(−1)=f(1)f(-1) = f(1) のように異なる要素が同じ値に移るので、ff は単射ではありません。

答えf⁻¹(B) の要素(例: 1, 5 のように並べる。ないときは「なし」)は x=−4,−1,1x = -4, -1, 1

一緒にやる

小さく分けて、一緒に解く

1つずつ答えを確かめながら進みます。間違えても大丈夫です。

売上予測の誤差 xx(個)= 実績 − 予測 を、二乗誤差 f(x)=x2f(x) = x^2 に変換して評価しています。ある週の誤差は、集合 A={−3,−2,−1,0,1,2}A = \{-3, -2, -1, 0, 1, 2\} のどれかでした。

写像 f:A→Zf: A \to \mathbb{Z}, f(x)=x2f(x) = x^2 について、B={4,9}B = \{4, 9\} の逆像 f−1(B)={x∈A∣f(x)∈B}f^{-1}(B) = \{x \in A \mid f(x) \in B\} を求めてください。

小さな問いに分けて、1つずつ一緒に進めます。

ステップ 1 / 4

まず像 f(A)={f(x)∣x∈A}f(A) = \{f(x) \mid x \in A\} を求めます。f(A)f(A) の要素をすべて答えてください(0, 2 のように並べて)。

解が複数あるときはカンマで区切ります(y=2, -3)。「y=」は省略できます。解がないときは「解なし」。

読み取り:(入力すると、ここに数式で表示されます)

自分でやる

練習問題

数字は毎回変わります。2〜3問続けて解けたら、次の単元や元のレッスンに進みましょう。

問題を準備しています…

学び直しマップ

前後の単元

分からないところがあったら前提まで戻り、分かったら使う先へ進みましょう。

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