高校・数学I・関数

二次関数の最大・最小の練習問題

定義域に注意して二次関数の最大値・最小値を求め、利益の最大化などに使える。

考え方

値上げすると売れる数が減る、といった関係から、売上が最大になる価格を二次関数で求められるようになります。面積を最大にする寸法や、費用を最小にする条件を考えるときにも使います。

最大値・最小値
関数がとる値のうち、いちばん大きい値・いちばん小さい値です。
定義域
x がとりうる値の範囲です。「個数は 0 以上」「価格は○円まで」などの条件から決まります。
上に凸
山の形のグラフです(x2x^{2} の係数が負)。頂点で最大になります。

「価格を上げると1個あたりの売上は増えるが、売れる数は減る」という場面では、売上 = 価格 × 販売数 が x の二次式になります。2つの一次式のかけ算なので、展開すると x2x^{2} の項が出てくるからです。

この二次関数の x2x^{2} の係数が負なら、グラフは山の形(上に凸)です。山の頂上である頂点で売上が最大になります。頂点は平方完成で求めます。

x のとりうる範囲(定義域)が決まっているときは、頂点がその範囲に入っているかを確かめます。上に凸のグラフなら、頂点が範囲の中にあればそこで最大、範囲の外にあれば頂点に近いほうの端で最大です。最小値は、範囲の両端の値を比べて決めます。

答えを出したら、そのときの価格や販売数が現実的な値か(販売数が負になっていないか)も確かめましょう。

座標平面に、上に凸の放物線 y = −x² + 4x がかかれ、0 ≤ x ≤ 5 の部分が実線になっている。頂点 (2, 4) で最大、右端 (5, −5) で最小になる。-112345-6-5-4-3-2-11234Oxy最大値 4最小値 −5
y=−x2+4xy = -x^{2} + 4x(0≤x≤50 \le x \le 5)。頂点の x=2x = 2 が範囲の中にあるので最大値は 4。最小値は両端 x=0x = 0(y=0y = 0)と x=5x = 5(y=−5y = -5)を比べて −5-5 です。

ポイント

y=a(x−p)2+qy = a(x - p)^{2} + q で a<0a < 0 なら、x=px = p のとき最大値 q

a>0a > 0 なら、x=px = p のとき最小値 q

定義域があるときは、頂点が範囲に入るかを確かめ、両端の値と比べる

売上 = 価格 × 販売数

解き方の手順

  1. 値上げの回数など、変える量を x とおき、価格と販売数をそれぞれ x の式で表します。
  2. 売上 y = 価格 × 販売数 を展開して、y=ax2+bx+cy = ax^{2} + bx + c の形にします。
  3. 平方完成して y=a(x−p)2+qy = a(x - p)^{2} + q とし、頂点 (p,q)(p, q) を求めます。
  4. a が負で、p が x のとりうる範囲に入っていれば、最大値は q です。そのときの価格・販売数も確かめます。

例

お弁当を1個 200円で売ると1日 100個売れ、10円値上げするごとに売れる数が 2個ずつ減ります。1日の売上は最大で何円ですか?

  1. 10円の値上げを x 回すると、価格は 200+10x200 + 10x 円、販売数は 100−2x100 - 2x 個
  2. 売上 y=(200+10x)(100−2x)=−20x2+600x+20000y = (200 + 10x)(100 - 2x) = -20x^{2} + 600x + 20000
  3. 平方完成: y=−20(x2−30x)+20000=−20(x−15)2+24500y = -20(x^{2} - 30x) + 20000 = -20(x - 15)^{2} + 24500
  4. x=15x = 15 のとき最大(販売数が正の 0≤x<500 \le x < 50 の範囲に入っています)
  5. 価格 350円、販売数 70個で、最大の売上は 24,500円

見る

計算例

ある店でお弁当を1個300円で売ると、1日に184個売れます。価格を10円上げるごとに、売れる数は4個ずつ減ることが分かっています。

今の価格
300円
今の販売数
184個
10円上げるごとに減る数
4個

問い売上(価格 × 販売数)が最大になるように価格を決めるとき、1日の売上は最大で何円になりますか?

途中の式

  1. 値上げの回数を x 回とすると、売上 y=(300+10x)(184−4x)y = (300 + 10x)(184 - 4x)
  2. y=−40x2+640x+55200y = -40x^{2}+640x+55200
  3. y=−40(x−8)2+57760y = -40(x - 8)^{2} + 57760
  4. x=8x = 8 のとき最大: 価格 380円、販売数 152個、売上 57,760円

答え最大の売上(1日)は 57,760円

一緒にやる

小さく分けて、一緒に解く

1つずつ答えを確かめながら進みます。間違えても大丈夫です。

ある店でお弁当を1個230円で売ると、1日に148個売れます。価格を10円上げるごとに、売れる数は4個ずつ減ることが分かっています。

売上(価格 × 販売数)が最大になるように価格を決めるとき、1日の売上は最大で何円になりますか?

小さな問いに分けて、1つずつ一緒に進めます。

ステップ 1 / 3

値上げの回数を x 回とすると、売上は y=(230+10x)(148−4x)y = (230 + 10x)(148 - 4x) です。y が最大になる x は?

自分でやる

練習問題

数字は毎回変わります。2〜3問続けて解けたら、次の単元や元のレッスンに進みましょう。

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前後の単元

分からないところがあったら前提まで戻り、分かったら使う先へ進みましょう。

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