高校・数学I・式と方程式

判別式と二次不等式の練習問題

判別式で解の個数を調べ、グラフを使って二次不等式を解ける。

考え方

−x2+x+6<0-x^{2} + x + 6 < 0 のような二次不等式を、グラフを使って解けるようになります。利益が出る価格の範囲や、条件を満たす数量の範囲を求めるときに使います。

二次不等式
x2x^{2} を含む不等式です。答えは x の範囲になります。
判別式 D
ax2+bx+c=0ax^{2} + bx + c = 0 の D=b2−4acD = b^{2} - 4ac です。D の符号で、グラフと x 軸の交点の数が分かります。

二次不等式 x2−2x−3<0x^{2} - 2x - 3 < 0 は、「y=x2−2x−3y = x^{2} - 2x - 3 のグラフが x 軸より下にあるのは、x がどの範囲のときか」という問題として考えます。グラフで見ると、答えがはっきりします。

x2−2x−3=(x+1)(x−3)x^{2} - 2x - 3 = (x + 1)(x - 3) なので、グラフは x=−1x = -1 と x=3x = 3 で x 軸と交わる、谷の形(下に凸)の放物線です。x 軸より下にあるのは2つの交点の間、上にあるのは交点の外側です。よって <0< 0 の解は −1<x<3-1 < x < 3、>0> 0 の解は x<−1,3<xx < -1, 3 < x です。

x2x^{2} の係数が負のときは、まず両辺に −1-1 をかけて正にします。一次不等式と同じく、負の数をかけたので不等号の向きが逆になります。これを忘れると、「間」と「外側」が入れかわった答えになってしまいます。

グラフと x 軸の交点の数は、判別式 D=b2−4acD = b^{2} - 4ac で分かります。D>0D > 0 なら2点で交わり、D=0D = 0 なら1点で接し、D<0D < 0 なら交わりません。D<0D < 0 で下に凸なら、グラフはいつも x 軸より上にあります。

下に凸の放物線 y = x² − 2x − 3 が、x = −1 と x = 3 で x 軸と交わっている。2つの交点の間ではグラフが x 軸より下(y < 0)、外側では x 軸より上(y > 0)にある。-3-2-11234-5-4-3-2-112345Oxyy < 0y > 0y > 0
y=(x+1)(x−3)y = (x + 1)(x - 3) のグラフ。y<0y < 0 になるのは交点の間 −1<x<3-1 < x < 3、y>0y > 0 になるのは外側 x<−1,3<xx < -1, 3 < x です。

ポイント

α<β\alpha < \beta のとき、(x−α)(x−β)<0(x - \alpha)(x - \beta) < 0 の解は α<x<β\alpha < x < \beta(間)

α<β\alpha < \beta のとき、(x−α)(x−β)>0(x - \alpha)(x - \beta) > 0 の解は x<α,β<xx < \alpha, \beta < x(外側)

≤\le・≥\ge のときは、交点の値も含める

判別式 D=b2−4acD = b^{2} - 4ac: D>0D > 0 で交点2つ、D=0D = 0 で1つ(接する)、D<0D < 0 で交点なし

解き方の手順

  1. x2x^{2} の係数が負なら、両辺に −1-1 をかけて正にし、不等号の向きを逆にします。
  2. 左辺 = 0 の方程式を、因数分解(または解の公式)で解きます。
  3. 下に凸のグラフをかき、x 軸との交点に解を書き込みます。
  4. <0< 0 なら交点の間、>0> 0 なら外側を答えます。≤\le・≥\ge なら交点も含め、「x≤−1,3≤xx \le -1, 3 \le x」のように書きます。

例

二次不等式 −x2+x+6<0-x^{2} + x + 6 < 0 を解いてください。

  1. 両辺に −1-1 をかけると、向きが逆になります: x2−x−6>0x^{2} - x - 6 > 0
  2. 因数分解: (x+2)(x−3)>0(x + 2)(x - 3) > 0
  3. グラフは x=−2,3x = -2, 3 で x 軸と交わる下に凸の放物線。>0> 0 なので交点の外側です。
  4. 答え: x<−2,3<xx < -2, 3 < x

見る

計算例

二次不等式は、利益が出る価格の範囲や、条件を満たす数量の範囲を求めるときに使います。

問い二次不等式 −x2+7x−6>0-x^{2}+7x-6 > 0 を解いてください。

途中の式

  1. 両辺に −1-1 をかけると、不等号の向きが逆になります: x2−7x+6<0x^{2}-7x+6 < 0
  2. 左辺を因数分解: (x−1)(x−6)<0(x - 1)(x - 6) < 0
  3. y=(x−1)(x−6)y = (x - 1)(x - 6) のグラフ(下に凸)は x=1,6x = 1, 6 で x 軸と交わります。
  4. グラフが x 軸より下にあるのは2つの交点の間: 1<x<61 < x < 6

答えx の範囲(例: -1 < x < 3)は 1<x<61 < x < 6

一緒にやる

小さく分けて、一緒に解く

1つずつ答えを確かめながら進みます。間違えても大丈夫です。

二次不等式は、利益が出る価格の範囲や、条件を満たす数量の範囲を求めるときに使います。

二次不等式 −x2+3x−2>0-x^{2}+3x-2 > 0 を解いてください。

小さな問いに分けて、1つずつ一緒に進めます。

ステップ 1 / 3

x2x^{2} の係数を正にするため、両辺に −1-1 をかけます。不等号の向きはどうなりますか?

自分でやる

練習問題

数字は毎回変わります。2〜3問続けて解けたら、次の単元や元のレッスンに進みましょう。

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前後の単元

分からないところがあったら前提まで戻り、分かったら使う先へ進みましょう。

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