一次不等式の練習問題
負の数をかけると不等号が逆になることに注意して一次不等式を解ける。
考え方
「〜以上」「〜より安い」といった条件を満たす範囲を、一次不等式で求められるようになります。料金プランの比較、予算内で買える数量、損益分岐の判断などで使います。
- 不等式
- 、、(以下)、(以上)を使って、大小の関係を表した式です。
- 不等式の解
- 不等式を満たす x の値の範囲です。「」のように範囲で答えます。
- 移項
- 項の符号を変えて、等号・不等号の反対側へ移すことです。
一次不等式は、一次方程式とほとんど同じ手順で解けます。両辺に同じ数を足しても引いても大小は変わらないので、移項は方程式と同じようにできます。正の数をかけたり、わったりしても大小は変わりません。
ただ1つ違うのは、両辺に負の数をかけたり、わったりするときです。 の両辺に をかけると、 と では と大小が入れかわります。そのため、負の数をかけたりわったりしたら、不等号の向きを逆にします。
文章題では、比べたい2つの量を x の式で表し、不等号でつなぎます。「A のほうが安い」なら「A の料金 B の料金」、「A が B 以下」なら「A の料金 B の料金」です。
答えは数直線にかくと確かめやすくなります。「以上・以下」はその数を含むので黒丸(●)、「より大きい・未満」は含まないので白丸(○)で表します。
ポイント
なら 、(移項できる)
で なら 、(向きはそのまま)
で なら 、(向きが逆になる)
解き方の手順
- 比べる2つの量を x の式で表し、条件に合う不等号( か )でつなぎます。
- x の項を左辺、数の項を右辺に移項してまとめ、 のような形にします。
- 両辺を x の係数 k でわります。k が負の数なら、不等号の向きを逆にします。
- 「」のように x の範囲で答え、具体的な数を代入して確かめます。
例
プランAは月額 2,800円 + 1GB あたり 250円、プランBは月額 1,000円 + 1GB あたり 550円です。1か月に x GB 使うとき、プランAの料金がプランB以下になる x の範囲は?
- 移項:
- 両辺を負の数 でわるので、向きが逆になります:
- 答え: (6GB 以上使うなら、プランAのほうが安いか同じ)
よくある間違い
練習問題でこの間違い方をしたときは、その場でお伝えします。
- 負の数をかけたときの不等号不等式の両辺に負の数をかけた(わった)ときに、不等号の向きを変えていない。両辺に負の数をかけたりわったりすると、不等号の向きが逆になります。
見る
計算例
スマートフォンの料金プランを比べています。プランAは月額3,800円に加えてデータ1GBあたり300円、プランBは月額1,400円に加えて1GBあたり700円かかります。
- プランAの月額
- 3,800円
- プランAの1GBあたり
- 300円
- プランBの月額
- 1,400円
- プランBの1GBあたり
- 700円
問い1か月に x GB 使うとします。プランAの料金がプランBの料金以下になる x の範囲を求めてください。
途中の式
- x の項を左辺、数の項を右辺に移項します:
- 両辺を負の数 でわるので、不等号の向きが逆になります:
答えx の範囲(例: x > 3)は
一緒にやる
小さく分けて、一緒に解く
スマートフォンの料金プランを比べています。プランAは月額4,200円に加えてデータ1GBあたり300円、プランBは月額2,200円に加えて1GBあたり500円かかります。
1か月に x GB 使うとします。プランAのほうがプランBより安くなる x の範囲を求めてください。
小さな問いに分けて、1つずつ一緒に進めます。
ステップ 1 / 3
の x の項を左辺、数の項を右辺に集めます。左辺の x の係数はいくつですか?
自分でやる
練習問題
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この単元を使う先
- 数学I集合と命題練習問題あり
- 数学I判別式と二次不等式練習問題あり