高校・数学II・数と計算

複素数と二次方程式の練習問題

複素数の計算、判別式と解の種類、解と係数の関係が分かる。

考え方

2乗すると −1-1 になる数 i を使った複素数の計算ができるようになり、どんな二次方程式にも解があることが分かります。交流の電気回路や、音・画像の信号処理の計算の土台です。

虚数単位 i
i2=−1i^{2} = -1 となる数です。
複素数
a+bia + bi(a, b は実数)の形の数です。a を実部、b を虚部といいます。
判別式 D
ax2+bx+c=0ax^{2} + bx + c = 0 の D=b2−4acD = b^{2} - 4ac です。解が実数か虚数かを判定します。

実数は2乗すると必ず 0 以上になるので、x2=−1x^{2} = -1 を満たす実数はありません。そこで、2乗すると −1-1 になる新しい数を i と決めます。−4=2i\sqrt{-4} = 2i のように、負の数の平方根も i を使って表せます。

複素数 a+bia + bi の計算は、i を文字のように扱う文字式の計算と同じです。ただし、i2i^{2} が出てきたら −1-1 におき換えます。(1+2i)(3−i)=3−i+6i−2i2=3+5i+2=5+5i(1 + 2i)(3 - i) = 3 - i + 6i - 2i^{2} = 3 + 5i + 2 = 5 + 5i です。

i2=1i^{2} = 1 と計算してしまうと、実部の符号が逆になります。「i2i^{2} の項は符号を変えて、実数の部分へ移る」と覚えておきましょう。答えは実部と虚部をそれぞれまとめて p+qip + qi の形で書きます。

複素数まで考えると、どんな二次方程式にも解があります。解の公式の √ の中(判別式 D)が負なら、解は2つの虚数になります。また、2つの解 α, β の和と積は、係数から α+β=−ba\alpha + \beta = -\frac{b}{a}、αβ=ca\alpha\beta = \frac{c}{a} で分かります(解と係数の関係)。

下に凸の放物線 y = x² − 2x + 5 が x 軸より上にあり、x 軸と交わっていない。頂点は (1, 4)。-222468Oxy(1, 4)
y=x2−2x+5y = x^{2} - 2x + 5 のグラフは x 軸と交わらない(D=4−20=−16<0D = 4 - 20 = -16 < 0)ので、実数の解はありません。複素数まで広げると、解は x=1±2ix = 1 \pm 2i です。

ポイント

i2=−1i^{2} = -1、−k=k i\sqrt{-k} = \sqrt{k}\,i(k>0k > 0)

(a+bi)(c+di)=(ac−bd)+(ad+bc)i(a + bi)(c + di) = (ac - bd) + (ad + bc)i

解の公式 x=−b±b2−4ac2ax = \dfrac{-b \pm \sqrt{b^{2} - 4ac}}{2a}。D<0D < 0 なら異なる2つの虚数解

解と係数の関係: α+β=−ba\alpha + \beta = -\dfrac{b}{a}、αβ=ca\alpha\beta = \dfrac{c}{a}

解き方の手順

  1. 分配法則で、4つの積をすべて書き出します。
  2. i2i^{2} の項は、i2=−1i^{2} = -1 を使って符号を変え、実数にします。
  3. i を含まない項(実部)と、i の項(虚部)をそれぞれまとめます。
  4. p+qip + qi の形(例: 14-5i)で答えます。

例

(3−2i)(4+i)(3 - 2i)(4 + i) を計算してください。

  1. 展開: 3⋅4+3⋅i−2i⋅4−2i⋅i=12+3i−8i−2i23 \cdot 4 + 3 \cdot i - 2i \cdot 4 - 2i \cdot i = 12 + 3i - 8i - 2i^{2}
  2. i2=−1i^{2} = -1 なので −2i2=2-2i^{2} = 2
  3. 12+2+(3−8)i=14−5i12 + 2 + (3 - 8)i = 14 - 5i

よくある間違い

練習問題でこの間違い方をしたときは、その場でお伝えします。

  • i² = 1 としている虚数単位 i の2乗を 1 として計算し、i² の項の符号を間違える。虚数単位 i は、2乗すると負の数になる数です。i² の項を実数に直すときの符号を確かめましょう。

見る

計算例

複素数は、交流の電気回路や信号処理(音・画像のデータ)の計算で使われます。

問い(1+4i)(−4−2i)(1 + 4i)(-4 - 2i) を計算し、p+qip + qi の形で答えてください。

途中の式

  1. 分配法則で展開: −4−2i−16i−8i2-4 - 2i - 16i - 8i^{2}
  2. i2=−1i^{2} = -1 なので −4+8−18i-4 + 8 - 18i
  3. =4−18i= 4 - 18i

答え計算結果(例: 3-2i)は 4−18i4 - 18i

一緒にやる

小さく分けて、一緒に解く

1つずつ答えを確かめながら進みます。間違えても大丈夫です。

複素数は、交流の電気回路や信号処理(音・画像のデータ)の計算で使われます。

(4−4i)(−3−4i)(4 - 4i)(-3 - 4i) を計算し、p+qip + qi の形で答えてください。

小さな問いに分けて、1つずつ一緒に進めます。

ステップ 1 / 3

i2i^{2} はいくつですか?

自分でやる

練習問題

数字は毎回変わります。2〜3問続けて解けたら、次の単元や元のレッスンに進みましょう。

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分からないところがあったら前提まで戻り、分かったら使う先へ進みましょう。

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