高校・数学II・図形

軌跡と領域の練習問題

条件を満たす点の軌跡と、不等式の表す領域を図示できる。

考え方

「y≥2x−1y \ge 2x - 1 かつ y≤−x+2y \le -x + 2」のような条件を満たす点の範囲(領域)を、座標平面に図で表せるようになります。予算や人員の制約の中で最もよい計画を探す、線形計画法の基本です。

軌跡
条件を満たしながら動く点がえがく図形です。
領域
不等式を満たす点 (x, y) 全体の集まりです。
境界線
不等号を等号にした式が表す線です。≤\le・≥\ge なら領域に含まれます。

方程式 y=2x−1y = 2x - 1 は直線を表しました。不等式 y>2x−1y > 2x - 1 は、同じ x で直線上の点より y が大きい点、つまり直線の上側全体を表します。y<2x−1y < 2x - 1 なら下側です。

2x−y≤12x - y \le 1 のように y の係数が負の不等式は、y について解いてから判断します。−y≤−2x+1-y \le -2x + 1 の両辺を −1-1 でわると、向きが逆になって y≥2x−1y \ge 2x - 1 です。不等号の向きを変え忘れると、反対側を答えてしまいます。

連立不等式の表す領域は、それぞれの不等式の領域が重なった部分(共通部分)です。境界線を含むか(≤\le・≥\ge)、含まないか(<<・>>)も確かめます。迷ったら、原点など分かりやすい点を代入して、不等式を満たすか確かめましょう。

円の内部は (x−a)2+(y−b)2<r2(x - a)^{2} + (y - b)^{2} < r^{2}、外部は >> で表します。また、「2点 A, B から等しい距離にある点」の軌跡が線分 AB の垂直二等分線になるように、条件を式にすると点のえがく図形(軌跡)が分かります。

座標平面に、右上がりの直線 ℓ: y = 2x − 1 と右下がりの直線 m: y = −x + 2 がかかれ、2直線は点 (1, 1) で交わる。ℓ の上側かつ m の下側にあたる左側の部分が塗られている。-4-22-4-22Oxy(1, 1)ℓm
y≥2x−1y \ge 2x - 1(ℓ の上側)と y≤−x+2y \le -x + 2(m の下側)の共通部分が、塗った部分です(境界線を含みます)。

ポイント

y>f(x)y > f(x) は境界線 y=f(x)y = f(x) の上側、y<f(x)y < f(x) は下側

(x−a)2+(y−b)2<r2(x - a)^{2} + (y - b)^{2} < r^{2} は円の内部、>r2> r^{2} は外部

連立不等式の領域は、それぞれの領域の共通部分

≤\le・≥\ge なら境界線を含む、<<・>> なら含まない

解き方の手順

  1. それぞれの不等式を「y≥y \ge(x の式)」「y≤y \le(x の式)」の形に直します。y の係数が負なら、わるときに不等号の向きを逆にします。
  2. 境界線(等号にした直線)をかきます。
  3. ≥\ge なら上側、≤\le なら下側に印をつけます。
  4. すべての条件が重なる部分が答えです。原点などを代入して確かめます。

例

連立不等式 2x−y≤12x - y \le 1、x+y≤2x + y \le 2 の表す領域を答えてください。

  1. 2x−y≤12x - y \le 1 → −y≤−2x+1-y \le -2x + 1 → 両辺を −1-1 でわって y≥2x−1y \ge 2x - 1(直線 ℓ の上側)
  2. x+y≤2x + y \le 2 → y≤−x+2y \le -x + 2(直線 m の下側)
  3. 2直線は 2x−1=−x+22x - 1 = -x + 2 より x=1x = 1、点 (1,1)(1, 1) で交わります。
  4. 答え: ℓ の上側かつ m の下側で、交点 (1,1)(1, 1) から左に広がる部分(境界線を含む)。原点 (0,0)(0, 0) は 0≤10 \le 1、0≤20 \le 2 を満たし、この領域に入ります。

見る

計算例

条件を満たす (x, y) の範囲を図で考えることは、予算や人員の制約の中で計画を立てる(線形計画法)ときの基本になります。図の直線 ℓ は y=3x−4y = 3x-4、直線 m は y=−2x+1y = -2x+1 で、平面がア〜エの4つの部分に分かれています。

座標平面に、右上がりの直線 ℓ と右下がりの直線 m がかかれ、平面が上のア、右のイ、下のウ、左のエの4つの部分に分かれている。-6-4-224-6-4-224Oxyアイウエℓm

問い連立不等式 {9x−3y≥12y≤−2x+1\begin{cases} 9x - 3y \ge 12 \\ y \le -2x+1 \end{cases} の表す領域は、図のア〜エのどれですか?(境界線を含みます)

  1. 1ア
  2. 2イ
  3. 3ウ正解
  4. 4エ

途中の式

  1. 9x−3y≥129x - 3y \ge 12 の両辺を −3-3 でわると、不等号の向きが逆になって y≤3x−4y \le 3x-4。これは直線 ℓ の下側です。
  2. y≤−2x+1y \le -2x+1 は直線 m の下側です。
  3. 両方を満たす部分は、ℓ の下側かつ m の下側で、図のウです。

答え領域は 3. ウ

一緒にやる

小さく分けて、一緒に解く

1つずつ答えを確かめながら進みます。間違えても大丈夫です。

条件を満たす (x, y) の範囲を図で考えることは、予算や人員の制約の中で計画を立てる(線形計画法)ときの基本になります。図の直線 ℓ は y=3x+6y = 3x+6、直線 m は y=−2x−4y = -2x-4 で、平面がア〜エの4つの部分に分かれています。

座標平面に、右上がりの直線 ℓ と右下がりの直線 m がかかれ、平面が上のア、右のイ、下のウ、左のエの4つの部分に分かれている。-6-4-224-6-4-224Oxyアイウエℓm

連立不等式 {9x−3y≤−18y≤−2x−4\begin{cases} 9x - 3y \le -18 \\ y \le -2x-4 \end{cases} の表す領域は、図のア〜エのどれですか?(境界線を含みます)

小さな問いに分けて、1つずつ一緒に進めます。

ステップ 1 / 3

1つめの不等式 9x−3y≤−189x - 3y \le -18 を y について解くと?

自分でやる

練習問題

数字は毎回変わります。2〜3問続けて解けたら、次の単元や元のレッスンに進みましょう。

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前後の単元

分からないところがあったら前提まで戻り、分かったら使う先へ進みましょう。

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