高校・数学II・図形

図形と方程式(直線・円)の練習問題

2点間の距離、直線・円の方程式、点と直線の距離を求められる。

考え方

座標を使って、2点間の距離、点から直線までの最短距離、円の中心と半径を計算できるようになります。地図上の距離、電波や配送の届く範囲、CAD や画像処理の位置計算などで使います。

2点間の距離
座標の差を2辺とする直角三角形の斜辺として、三平方の定理で求めた長さです。
直線の方程式
ax+by+c=0ax + by + c = 0 や y=mx+ky = mx + k の形で表した直線です。
円の方程式
中心 (a,b)(a, b)、半径 r の円は (x−a)2+(y−b)2=r2(x - a)^{2} + (y - b)^{2} = r^{2} と表せます。
点と直線の距離
点から直線に垂直に下ろした線分(垂線)の長さで、最短距離です。

2点 (x1,y1)(x_{1}, y_{1})、(x2,y2)(x_{2}, y_{2}) の距離は、横の差と縦の差を2辺とする直角三角形の斜辺なので、三平方の定理で (x2−x1)2+(y2−y1)2\sqrt{(x_{2} - x_{1})^{2} + (y_{2} - y_{1})^{2}} です。座標平面の計算の多くは、この考え方がもとになっています。

円は「中心からの距離が一定(半径 r)の点の集まり」です。点 (x,y)(x, y) と中心 (a,b)(a, b) の距離が r なので、(x−a)2+(y−b)2=r2(x - a)^{2} + (y - b)^{2} = r^{2} が円の方程式になります。

x2+y2−4x+6y−3=0x^{2} + y^{2} - 4x + 6y - 3 = 0 のように展開された式は、x と y をそれぞれ平方完成すると (x−2)2+(y+3)2=16(x - 2)^{2} + (y + 3)^{2} = 16 となります。中心は、かっこの中が 0 になる (2,−3)(2, -3)、半径は 4 です。(−2,3)(-2, 3) と符号を逆に読まないよう注意しましょう。

点と直線の距離は、直線を ax+by+c=0ax + by + c = 0 の形にしておけば、∣ax1+by1+c∣a2+b2\frac{|ax_{1} + by_{1} + c|}{\sqrt{a^{2} + b^{2}}} で計算できます。分子は点の座標を直線の式の左辺に代入した値の絶対値、分母は x と y の係数の2乗の和の平方根です。

座標平面に右下がりの直線 ℓ(3x + 4y − 12 = 0)と点 P(4, 5) がある。P から ℓ に垂直に下ろした線分 PH の長さ d が、点と直線の距離。-112345-112345OxyP(4, 5)Hdℓ
点 P(4, 5) と直線 ℓ: 3x+4y−12=03x + 4y - 12 = 0 の距離 d は、垂線 PH の長さです。d=∣3⋅4+4⋅5−12∣32+42=205=4d = \frac{|3 \cdot 4 + 4 \cdot 5 - 12|}{\sqrt{3^{2} + 4^{2}}} = \frac{20}{5} = 4 です。

ポイント

2点間の距離: (x2−x1)2+(y2−y1)2\sqrt{(x_{2} - x_{1})^{2} + (y_{2} - y_{1})^{2}}

円: (x−a)2+(y−b)2=r2(x - a)^{2} + (y - b)^{2} = r^{2}(中心 (a,b)(a, b)、半径 r)

点 (x1,y1)(x_{1}, y_{1}) と直線 ax+by+c=0ax + by + c = 0 の距離: ∣ax1+by1+c∣a2+b2\dfrac{|ax_{1} + by_{1} + c|}{\sqrt{a^{2} + b^{2}}}

点 (x1,y1)(x_{1}, y_{1}) を通り傾き m の直線: y−y1=m(x−x1)y - y_{1} = m(x - x_{1})

解き方の手順

  1. 点と直線の距離は、直線を ax+by+c=0ax + by + c = 0 の形に直し、a, b, c を読み取ります。
  2. 分子: 点の座標を ax+by+cax + by + c に代入し、絶対値をとります。
  3. 分母: a2+b2\sqrt{a^{2} + b^{2}} を計算します(項ごとに √ をとらない)。分数は約分して答えます。
  4. 円の中心は、x の項と y の項をそれぞれ平方完成し、(x−a)2+(y−b)2=r2(x - a)^{2} + (y - b)^{2} = r^{2} の形にして読み取ります。

例

円 x2+y2+6x−2y−6=0x^{2} + y^{2} + 6x - 2y - 6 = 0 の中心の座標と半径を求めてください。

  1. x の項: x2+6x=(x+3)2−9x^{2} + 6x = (x + 3)^{2} - 9
  2. y の項: y2−2y=(y−1)2−1y^{2} - 2y = (y - 1)^{2} - 1
  3. (x+3)2−9+(y−1)2−1−6=0(x + 3)^{2} - 9 + (y - 1)^{2} - 1 - 6 = 0 より (x+3)2+(y−1)2=16(x + 3)^{2} + (y - 1)^{2} = 16
  4. 答え: 中心 (−3,1)(-3, 1)、半径 4

よくある間違い

練習問題でこの間違い方をしたときは、その場でお伝えします。

  • 円の中心の符号を逆に読む(x − a)² + (y − b)² = r² の中心を (−a, −b) と読むなど、平方完成した式から中心の符号を逆にする。(x − a)² + (y − b)² = r² の中心は (a, b) です。かっこの中が 0 になる x, y を考えましょう。

見る

計算例

地図に座標を入れ(1目盛り = 100 m)、まっすぐな道路を直線 6x−8y+10=06x - 8y + 10 = 0、店の位置を点 P(6,1)P(6, 1) で表しました。

問い点 P と直線の距離(目盛りの数)を求めてください。

途中の式

  1. 点 (x1,y1)(x_{1}, y_{1}) と直線 ax+by+c=0ax + by + c = 0 の距離は ∣ax1+by1+c∣a2+b2\frac{|ax_{1} + by_{1} + c|}{\sqrt{a^{2} + b^{2}}}
  2. 分子: ∣6⋅6−8⋅1+10∣=∣38∣=38|6 \cdot 6 - 8 \cdot 1 + 10| = |38| = 38
  3. 分母: 62+(−8)2=100=10\sqrt{6^{2} + (-8)^{2}} = \sqrt{100} = 10
  4. 距離 =195= \frac{19}{5}

答え点と直線の距離(目盛り)は 195\frac{19}{5}

一緒にやる

小さく分けて、一緒に解く

1つずつ答えを確かめながら進みます。間違えても大丈夫です。

地図に座標を入れ(1目盛り = 100 m)、まっすぐな道路を直線 −4x+3y−5=0-4x + 3y - 5 = 0、店の位置を点 P(2,−4)P(2, -4) で表しました。

点 P と直線の距離(目盛りの数)を求めてください。

小さな問いに分けて、1つずつ一緒に進めます。

ステップ 1 / 3

分子 ∣−4⋅2+3⋅(−4)−5∣|-4 \cdot 2 + 3 \cdot (-4) - 5| の値は?

自分でやる

練習問題

数字は毎回変わります。2〜3問続けて解けたら、次の単元や元のレッスンに進みましょう。

問題を準備しています…

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前後の単元

分からないところがあったら前提まで戻り、分かったら使う先へ進みましょう。

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