高校・数学B・式と方程式

等差数列・等比数列の練習問題

一般項と和の公式を使い、積立や複利を数列として扱える。

考え方

「毎回同じ数ずつ増える」「毎回同じ倍率で増える」数の並びを式で表し、n 番目の値や合計を一気に求められるようになります。積立や複利、口コミで広がる人数の見積もりなどに使います。

数列・項
数を順に並べたものが数列、並んだ1つ1つの数が項です。1番目を初項、n 番目を第 n 項といい、ana_n と書きます。
等差数列・公差 d
前の項に同じ数 d を足していく数列です。例: 3, 5, 7, 9, …(公差 2)
等比数列・公比 r
前の項に同じ数 r をかけていく数列です。例: 3, 6, 12, 24, …(公比 2)
項数 n
足し合わせる項の個数です。1日目から n 日目までなら n 個です。

数列を見たら、まず「となりの項との関係」を確かめます。差がいつも同じなら等差数列、比(何倍か)がいつも同じなら等比数列です。

等差数列では、初項 a から第 n 項までに公差 d を n−1n - 1 回足すので、一般項は an=a+(n−1)da_n = a + (n - 1)d です。和は「(初項 + 末項)× 項数 ÷ 2」で求められます。同じ数列を逆順に並べて足すと、どの組も同じ和になるからです。

等比数列では、初項 a に公比 r を n−1n - 1 回かけるので、一般項は an=arn−1a_n = ar^{n-1} です。2倍、2倍と増える量は、はじめは小さくても、すぐに大きくなります(下の図)。

等比数列の和 S は、S と rS を並べて引き算すると途中の項がすべて消え、rS−S=arn−arS - S = ar^{n} - a となります。ここから S=a(rn−1)r−1S = \frac{a(r^{n} - 1)}{r - 1} です。和の公式の指数は項数 n、一般項の指数は n−1n - 1 という違いに気をつけましょう。

初項 3 の等比数列(公比 2)を棒、等差数列(公差 2)を折れ線で表したグラフ。第5項で等比数列は 48、等差数列は 11 になり、等比数列のほうが急に大きくなる。01020304050第1項第2項第3項第4項第5項等比数列(×2)等差数列(+2)
同じ初項 3 から始めても、「2 ずつ足す」等差数列は 3, 5, 7, 9, 11 とまっすぐ増え、「2 倍ずつかける」等比数列は 3, 6, 12, 24, 48 と急に増えます。

ポイント

等差数列: an=a+(n−1)da_n = a + (n - 1)d、和 Sn=n{2a+(n−1)d}2S_n = \dfrac{n\{2a + (n - 1)d\}}{2}

等比数列: an=arn−1a_n = ar^{n-1}

等比数列の和(r≠1r \ne 1): Sn=a(rn−1)r−1S_n = \dfrac{a(r^{n} - 1)}{r - 1}

解き方の手順

  1. 最初の数項を書き出し、「足していく」のか「かけていく」のかを見分けます。
  2. 初項 a、公差 d(または公比 r)、項数 n を読み取ります。1日目から n 日目までの合計なら、項数は n です。
  3. 第 n 項を聞かれたら一般項、合計を聞かれたら和の公式に代入します。
  4. 累乗 rnr^{n} を先に計算してから、かけ算・わり算をします。

例

初項 3、公比 4 の等比数列について、第4項と、初項から第4項までの和を求めましょう。

  1. 第4項: a4=3×44−1=3×64=192a_4 = 3 \times 4^{4-1} = 3 \times 64 = 192
  2. 和: S4=3(44−1)4−1=3×2553=255S_4 = \frac{3(4^{4} - 1)}{4 - 1} = \frac{3 \times 255}{3} = 255
  3. 確かめ: 3+12+48+192=2553 + 12 + 48 + 192 = 255 で一致します。答えは、第4項が 192、和が 255 です。

よくある間違い

練習問題でこの間違い方をしたときは、その場でお伝えします。

  • 等比数列の和の公式の誤り項数や公比の扱いを間違え、和の公式の指数を n − 1 にするなど。初項 a・公比 r・項数 n の等比数列の和は a(r^n − 1)/(r − 1) です。項数を数え直しましょう。

見る

計算例

新しいアプリの紹介キャンペーンで、1日目に5人が登録しました。その後は毎日、前の日の3倍の人が新しく登録しました。

1日目の登録者
5人
毎日の倍率
3倍
日数
6日

問い6日間の登録者は、合計で何人ですか?

途中の式

  1. 初項 5、公比 3、項数 6 の等比数列の和です。
  2. S=a(rn−1)r−1=5(36−1)3−1=5×7282=1820S = \frac{a(r^{n} - 1)}{r - 1} = \frac{5(3^{6} - 1)}{3 - 1} = \frac{5 \times 728}{2} = 1820(人)

答え登録者の合計は 1,820人

一緒にやる

小さく分けて、一緒に解く

1つずつ答えを確かめながら進みます。間違えても大丈夫です。

新しいアプリの紹介キャンペーンで、1日目に3人が登録しました。その後は毎日、前の日の2倍の人が新しく登録しました。

6日間の登録者は、合計で何人ですか?

小さな問いに分けて、1つずつ一緒に進めます。

ステップ 1 / 2

6日目に登録した人数(第 6 項)は?

自分でやる

練習問題

数字は毎回変わります。2〜3問続けて解けたら、次の単元や元のレッスンに進みましょう。

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分からないところがあったら前提まで戻り、分かったら使う先へ進みましょう。

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