高校・数学II・関数

指数の拡張と指数関数の練習問題

0・負・分数の指数を扱い、指数関数のグラフや複利の計算ができる。

考え方

2−32^{-3} や 8238^{\frac{2}{3}} のような 0・負・分数の指数を扱い、指数法則で累乗の計算をまとめられるようになります。データ量(2 の累乗)、とても大きい数・小さい数(10 の累乗)、複利の計算などで使います。

底・指数
ana^{n} の a を底、右上の n を指数といいます。
累乗根 an\sqrt[n]{a}
n 乗すると a になる正の数です。83=2\sqrt[3]{8} = 2 です。
指数関数
y=axy = a^{x}(a>0a > 0、a≠1a \ne 1)の形の関数です。x が 1 増えるごとに y が a 倍になります。

23×22=(2×2×2)×(2×2)=252^{3} \times 2^{2} = (2 \times 2 \times 2) \times (2 \times 2) = 2^{5} のように、同じ底の累乗のかけ算は指数の足し算です。(23)2=23×23=26(2^{3})^{2} = 2^{3} \times 2^{3} = 2^{6} のように、累乗の累乗は指数のかけ算です。「かけ算なら足す、累乗なら掛ける」と区別しましょう。

指数が 0 や負の数のときは、「指数が 1 減るごとに底でわる」という規則をそのまま延長して決めます。23=82^{3} = 8、22=42^{2} = 4、21=22^{1} = 2 と続けると、20=12^{0} = 1、2−1=122^{-1} = \frac{1}{2}、2−2=142^{-2} = \frac{1}{4} です。こう決めると、指数法則が負の指数でもそのまま使えます。

分数の指数は累乗根を表し、a1n=ana^{\frac{1}{n}} = \sqrt[n]{a}、amn=amna^{\frac{m}{n}} = \sqrt[n]{a^{m}} です。823=(83)2=22=48^{\frac{2}{3}} = (\sqrt[3]{8})^{2} = 2^{2} = 4 のように計算します。

y=2xy = 2^{x} のような指数関数は、x が 1 増えるごとに y が一定の倍率で増えます。年利 5% の複利で n 年運用した金額が「元金 × 1.05n1.05^{n}」になるのも、指数関数の例です。

指数関数 y = 2^x のグラフ。点 (−1, 1/2)、(0, 1)、(1, 2)、(2, 4)、(3, 8) を通り、右へ行くほど急に増え、左へ行くほど 0 に近づくが 0 にはならない。-3-2-1123-112345678Oxy
y=2xy = 2^{x} は、x が 1 増えるごとに y が 2 倍になります。x=0x = 0 で 1、x が負のときは 2−1=122^{-1} = \frac{1}{2} のように 0 と 1 の間の数です。

ポイント

am×an=am+na^{m} \times a^{n} = a^{m+n}、am÷an=am−na^{m} \div a^{n} = a^{m-n}

(am)n=amn(a^{m})^{n} = a^{mn}、(ab)n=anbn(ab)^{n} = a^{n}b^{n}

a0=1a^{0} = 1、a−n=1ana^{-n} = \dfrac{1}{a^{n}}

amn=amna^{\frac{m}{n}} = \sqrt[n]{a^{m}}(a>0a > 0)

解き方の手順

  1. 累乗の累乗 (am)n(a^{m})^{n} は、指数どうしをかけて amna^{mn} にします。
  2. 同じ底の積 am×ana^{m} \times a^{n} は、指数どうしを足して am+na^{m+n} にします。
  3. 指数が負なら a−n=1ana^{-n} = \frac{1}{a^{n}}、0 なら 1 として値を出します。
  4. 答えは整数か分数(例: 1/8)で書きます。

例

(43)−1×42(4^{3})^{-1} \times 4^{2} を計算してください。

  1. (43)−1=43×(−1)=4−3(4^{3})^{-1} = 4^{3 \times (-1)} = 4^{-3}
  2. 4−3×42=4−3+2=4−14^{-3} \times 4^{2} = 4^{-3 + 2} = 4^{-1}
  3. 4−1=144^{-1} = \frac{1}{4}

よくある間違い

練習問題でこの間違い方をしたときは、その場でお伝えします。

  • 指数法則の取り違えa^m × a^n = a^(mn) としたり、(a^m)^n = a^(m+n) としたりする。かけ算なら指数は足し算、累乗の累乗なら指数はかけ算です。小さな数で確かめましょう。

見る

計算例

データ量(2 の累乗)や、とても大きい数・小さい数(10 の累乗)を扱うときは、指数法則でまとめてから計算します。

問い(103)−2×106(10^{3})^{-2} \times 10^{6} を計算してください。

途中の式

  1. (am)n=amn(a^{m})^{n} = a^{mn}、am×an=am+na^{m} \times a^{n} = a^{m+n}、a−n=1ana^{-n} = \frac{1}{a^{n}}
  2. (103)−2=10−6(10^{3})^{-2} = 10^{-6}
  3. 10−6×106=100=110^{-6} \times 10^{6} = 10^{0} = 1

答え計算結果(整数または分数)は 11

一緒にやる

小さく分けて、一緒に解く

1つずつ答えを確かめながら進みます。間違えても大丈夫です。

データ量(2 の累乗)や、とても大きい数・小さい数(10 の累乗)を扱うときは、指数法則でまとめてから計算します。

(103)3×10−12(10^{3})^{3} \times 10^{-12} を計算してください。

小さな問いに分けて、1つずつ一緒に進めます。

ステップ 1 / 3

(103)3(10^{3})^{3} は 10 の何乗ですか?(指数を答えてください)

自分でやる

練習問題

数字は毎回変わります。2〜3問続けて解けたら、次の単元や元のレッスンに進みましょう。

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分からないところがあったら前提まで戻り、分かったら使う先へ進みましょう。

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