考え方
「2 を何乗すると 8 になるか」を表す対数を使い、大きな数の計算や「何年で2倍になるか」を求められるようになります。音の大きさ(dB)、地震のマグニチュード、pH なども対数で表されています。
- 対数 logaM
- a を何乗すると M になるかを表す数です。23=8 なので log28=3 です。
- 底・真数
- logaM の a を底、M を真数といいます(a>0、a=1、M>0)。
- 常用対数
- 底が 10 の対数 log10M です。log101000=3 のように、桁数と結びついています。
23=8 を「8 は 2 の何乗か」の向きで書いたのが log28=3 です。対数は指数の言いかえなので、指数法則をそのまま対数の性質に読みかえられます。
かけ算は指数の足し算だったので、logaMN=logaM+logaN です。同じように、わり算は引き算、k 乗は k 倍になります。かけ算や累乗を、足し算やかけ算という簡単な計算に直せるのが対数の便利なところです。
ただし、和の対数 loga(M+N) は分けられません。log1012 を求めるときは、12=10+2 と分けるのではなく、12=22×3 とかけ算の形にして 2log102+log103 とします。
「年利 12% の複利で何年後に2倍以上になるか」は 1.12n≥2 を解く問題です。両辺の常用対数をとると nlog101.12≥log102 となり、log101.12=0.0492、log102=0.3010 を使うと n≥6.11⋯ なので、7年後です。
y=log2x は、y=2x を直線 y=x で折り返したグラフです。x が 2 倍になるごとに、y は 1 ずつ増えます。ポイント
ap=M⟺p=logaM
logaMN=logaM+logaN、logaNM=logaM−logaN
logaMk=klogaM、logaa=1、loga1=0
底の変換: logab=logcalogcb
解き方の手順
- 真数を、2・3・10 のかけ算・わり算で表します(72=23×32、5=210 など)。
- 積は和、商は差、累乗は係数に直して、log102、log103、log1010=1 に分けます。
- log102=a、log103=b を代入して整理します。
- 「何年で2倍」の問題は、両辺の常用対数をとって n を前に出し、わり算の結果以上の最小の整数を答えます。
例
log102=a、log103=b とするとき、log1072 を a, b で表してください。
- 72=23×32
- log1072=log1023+log1032
- =3log102+2log103=3a+2b
よくある間違い
練習問題でこの間違い方をしたときは、その場でお伝えします。
- log(a + b) = log a + log b対数の性質を、和に対して使ってしまう。log a + log b = log(ab) です。和の対数は分けられません。
音の大きさ(dB)・地震のマグニチュード・pH などは対数で表されます。log102 と log103 が分かれば、多くの数の対数が計算できます。
問いlog102=a、log103=b とするとき、log1015 を a, b で表してください。
途中の式
- 15=23×10
- log1015=log103+log1010−log102=b+1−a
- (15=10+5 のように和に分けて log を分けることはできません)
答えa, b の式は 1−a+b
一緒にやる
小さく分けて、一緒に解く
1つずつ答えを確かめながら進みます。間違えても大丈夫です。
音の大きさ(dB)・地震のマグニチュード・pH などは対数で表されます。log102 と log103 が分かれば、多くの数の対数が計算できます。
log102=a、log103=b とするとき、log1036 を a, b で表してください。
小さな問いに分けて、1つずつ一緒に進めます。
ステップ 1 / 3
log10MN と等しいのはどれですか?
自分でやる
練習問題
数字は毎回変わります。2〜3問続けて解けたら、次の単元や元のレッスンに進みましょう。