考え方
「1 から n まで、少しずつ変わる量を全部足す」計算を Σ(シグマ)記号で短く書き、公式で一気に求められるようになります。表計算の SUM 関数や、累計・積み上げの計算と同じ考え方です。
- ∑(シグマ)
- 「足し合わせる」を表す記号です。∑k=1nak は、k に 1, 2, …, n を順に入れた a1+a2+⋯+an を表します。
- k(番号の文字)
- 何番目かを表す文字です。Σ の下の数から始めて、上の数まで1ずつ増やします。
∑k=15(2k+1) は、k に 1, 2, 3, 4, 5 を順に入れた 3, 5, 7, 9, 11 を全部足す、という意味です(答えは 35)。Σ の下の「k = 1」が始まり、上の 5 が終わりです。
Σ の中が足し算・引き算なら、項ごとに分けて計算できます。また、k をふくまない係数は Σ の外に出せます。∑(ak+b)=a∑k+∑b と分ければ、あとは公式を使うだけです。
∑k=1nk=1+2+⋯+n は、同じ和を逆の順番に並べて足すと、どの組も n+1 になります。それが n 組あるので、2でわって 2n(n+1) です(下の図)。
定数 b の和 ∑k=1nb は、b を n 回足すので bn です(b のままではありません)。2乗の和 ∑k2 には専用の公式があり、(∑k)2 とは違う値になります。
同じ階段を2つ組み合わせると、横 4・縦 5 の長方形になります。だから 1+2+3+4=24×5=10 です。ポイント
k=1∑nk=2n(n+1)
k=1∑nk2=6n(n+1)(2n+1)
k=1∑nc=cn(c は定数。c を n 回足す)
∑(ak2+bk+c)=a∑k2+b∑k+∑c(項ごとに分け、係数は外へ)
解き方の手順
- Σ の中の式を項ごとに分け、係数を Σ の外に出します。
- ∑k・∑k2 の公式に、Σ の上の数を n として代入します。
- 定数だけの項は「定数 × n」にします。
- 係数をかけて、全部を足し合わせます。
例
k=1∑4(3k2−2k+1) を計算しましょう。
- 項ごとに分けます: 3∑k=14k2−2∑k=14k+∑k=141
- ∑k=14k2=64×5×9=30、∑k=14k=24×5=10、∑k=141=1×4=4
- 3×30−2×10+4=90−20+4=74
- 確かめ: k = 1, 2, 3, 4 を入れると 2, 9, 22, 41 で、合計は 74 です。
Σ(シグマ)は、毎回少しずつ変わる量の合計を1つの式で表す記号です。
問いk=1∑7(3k2−2k) を計算してください。
途中の式
- ∑k=1nk2=6n(n+1)(2n+1)、∑k=1nk=2n(n+1)
- ∑k=17(3k2−2k)=3∑k=17k2−2∑k=17k=3×140−2×28=364
答え和は 364
一緒にやる
小さく分けて、一緒に解く
1つずつ答えを確かめながら進みます。間違えても大丈夫です。
Σ(シグマ)は、毎回少しずつ変わる量の合計を1つの式で表す記号です。
k=1∑7(k2−4k) を計算してください。
小さな問いに分けて、1つずつ一緒に進めます。
ステップ 1 / 3
∑k=17k2 は?
自分でやる
練習問題
数字は毎回変わります。2〜3問続けて解けたら、次の単元や元のレッスンに進みましょう。