標本調査の練習問題
標本から母集団の傾向を推定し、その限界が分かる。
考え方
全体の一部(標本)を調べて、全体(母集団)の傾向を推定できるようになります。顧客アンケート、視聴率、製品の抜き取り検査など、全部は調べられないときの判断の基本です。
- 全数調査・標本調査
- 対象をすべて調べるのが全数調査(国勢調査など)、一部を取り出して調べ、全体を推定するのが標本調査です。
- 母集団・標本
- 調べたい集団全体が母集団、そこから取り出して実際に調べた一部が標本です。
- 無作為に抽出する
- くじ引きや乱数を使って、かたよりがないように標本を選ぶこと。
全部を調べると、時間や費用がかかりすぎたり、調べると製品が使えなくなったり(缶詰の中身の検査など)します。そこで一部(標本)だけを調べて、全体(母集団)の様子を推定します。
大事なのは選び方です。常連客だけ、自分から答えてくれた人だけを選ぶと、全体よりかたよった結果になります。無作為に選べば、標本での割合は母集団での割合に近くなります。
推定は「母集団の大きさ × 標本での割合」で求めます。会員 3,000 人から無作為に選んだ 120 人のうち 42 人が「利用したい」なら、割合は で、全体ではおよそ 人と推定します。
推定した値は「およそ」の値で、実際とは多少ずれます。標本が小さいほどずれやすく、標本を大きくするとずれは小さくなる傾向があります。
ポイント
標本での割合
母集団での推定値 = 母集団の大きさ × 標本での割合
標本は無作為に抽出する(かたよりのない選び方)
解き方の手順
- 母集団(全体)と標本(調べた一部)の大きさを確かめます。
- 標本の中で当てはまる割合(当てはまる数 ÷ 標本の大きさ)を求めます。
- 母集団の大きさに、その割合をかけます。
- 「およそ何人(何個)」と答え、標本の選び方にかたよりがないかも確かめます。
例
工場で作った部品 8,000 個から無作為に 200 個を選んで検査したところ、6 個が規格外でした。全体の規格外の部品は、およそ何個と推定できますか?
- 標本での割合:
- 答え: およそ 240 個
見る
計算例
ある会員制サービスの会員 35,600 人から、無作為に 400 人を選んでアンケートをしたところ、318 人が新しいプランを「利用したい」と答えました。
- 会員数(母集団)
- 35,600人
- アンケートの回答者(標本)
- 400人
- 「利用したい」と答えた人
- 318人
問い会員全体で「利用したい」と考えている人は、およそ何人と推定できますか?
途中の式
- 無作為に選んだ標本での割合は、母集団(会員全体)での割合とほぼ同じと考えます。
- 標本での割合:
- (人)
- (標本調査による推定なので、実際の人数とは多少ずれることがあります)
答え「利用したい」人の推定値は 28,302人
一緒にやる
小さく分けて、一緒に解く
ある会員制サービスの会員 3,960 人から、無作為に 120 人を選んでアンケートをしたところ、81 人が新しいプランを「利用したい」と答えました。
会員全体で「利用したい」と考えている人は、およそ何人と推定できますか?
小さな問いに分けて、1つずつ一緒に進めます。
ステップ 1 / 3
全体の傾向を推定するための標本の選び方として、最も適切なものはどれですか?
自分でやる
練習問題
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前後の単元
この単元の前に(前提)
- 中2四分位範囲と箱ひげ図練習問題あり
- 中2確率練習問題あり
この単元を使う先
- 数学B統計的な推測練習問題あり
- 実務アンケートの誤差とサンプル数練習問題あり