確率の計算の練習問題
和事象・余事象・独立な試行・反復試行・条件付き確率を計算できる。
考え方
「少なくとも1回当たる確率」のような確率を、正しく計算できるようになります。キャンペーンの当選確率、不良品が混じる確率、故障が起こる確率の見積もりなどで使います。
- 余事象
- 「A が起こらない」という事象です。 です。
- 独立
- 一方の結果が、もう一方の確率に影響しないことです。サイコロを何回も振る、引いたくじを毎回戻す、などです。
- 排反
- 2つの事象が同時には起こらないことです。
- 条件付き確率
- A が起こったと分かっているときに、B が起こる確率です。
確率は「その事柄が起こる場合の数 ÷ 全部の場合の数」です(どの場合も同じ程度に起こるとき)。サイコロを2回振ると、目の出方は 通りあります。
独立な試行が続けて起こる確率は、それぞれの確率のかけ算です。2回とも 6 以外が出る確率は です。一方、同時に起こらない(排反な)事柄の「どちらか」が起こる確率は足し算です。
「少なくとも1回 6 が出る」は、「1回目だけ」「2回目だけ」「両方」と場合分けが多くなります。そこで反対の「1回も 6 が出ない」を考え、1 から引きます。 です。「少なくとも〜」は余事象から考えるのが基本です。
確率 p で起こることを n 回くり返して、ちょうど r 回起こる確率は です(反復試行)。また、A が起こったときに B が起こる条件付き確率は で、全体を「A が起こった場合」にしぼって考えます。
ポイント
余事象: (「少なくとも1回」= 1 −「1回も起こらない」)
独立な試行が続けて起こる確率は積、排反な事象のどちらかが起こる確率は和
反復試行:
条件付き確率:
解き方の手順
- 「少なくとも1回」とあれば、余事象「1回も起こらない」を考えます。
- 1回で起こらない確率 を求めます。
- 各回は独立なので、n 回とも起こらない確率は とかけ算します。
- 1 からそれを引き、分数は約分して答えます。
例
サイコロを3回振るとき、少なくとも1回 6 が出る確率を求めてください。
- 余事象は「3回とも 6 以外が出る」です。
- 1回で 6 以外が出る確率は
- 3回とも 6 以外:
- 求める確率:
よくある間違い
練習問題でこの間違い方をしたときは、その場でお伝えします。
- 確率の足し算とかけ算の取り違え「かつ」(続けて起こる)で足したり、「または」(どちらか)でかけたりする。続けて起こる(かつ)ならかけ算、同時に起こらないどちらか(または)なら足し算です。
- 余事象の使い方の誤り「少なくとも1回」を余事象で考えない、1 − p の p を取り違える。「少なくとも〜」は、「1回も〜ない」確率を 1 から引くと求めやすいです。
見る
計算例
あるキャンペーンの抽選は、1回の応募で当選する確率が です。3回応募します(各回の抽選は独立)。
問い少なくとも1回当選する確率を、分数で求めてください。
途中の式
- 「少なくとも1回当選」の反対(余事象)は「1回も当選しない」です。
- 1回で外れる確率は
- 3回とも外れる確率は
- 求める確率は
答え少なくとも1回当選する確率は
一緒にやる
小さく分けて、一緒に解く
あるキャンペーンの抽選は、1回の応募で当選する確率が です。2回応募します(各回の抽選は独立)。
少なくとも1回当選する確率を、分数で求めてください。
小さな問いに分けて、1つずつ一緒に進めます。
ステップ 1 / 3
1回の応募で外れる確率は?
自分でやる
練習問題
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この単元の前に(前提)
- 数学A場合の数(順列・組合せ)練習問題あり
- 中2確率練習問題あり
この単元を使う先
- 数学A期待値練習問題あり
- 確率統計確率空間とベイズの定理練習問題あり