高校・数学A・場合の数・確率

場合の数(順列・組合せ)の練習問題

和の法則・積の法則、順列 nPr・組合せ nCr を使い分けられる。

考え方

「何通りあるか」を、書き出さずに計算で数えられるようになります。担当者の選び方、発表順の決め方、パスワードの組み合わせの数などを見積もるときに使います。

積の法則
A の決め方が m 通りあり、そのそれぞれに B の決め方が n 通りあれば、合わせて m×nm \times n 通りです。
順列 nPr{}_n\mathrm{P}_r
n 個から r 個を選んで、順番に並べる方法の数です。
組合せ nCr{}_n\mathrm{C}_r
n 個から r 個を選ぶだけで、順番を区別しない方法の数です。
階乗 n!n!
n!=n×(n−1)×⋯×2×1n! = n \times (n - 1) \times \cdots \times 2 \times 1。n 個すべてを並べる方法の数です。

5人から1番目と2番目の発表者を決めるとき、1番目は5人から選べ、そのそれぞれに2番目は残りの4人から選べます。よって 5×4=205 \times 4 = 20 通りです。このように、続けて決めるときは場合の数をかけ算します(積の法則)。

n 個から r 個を選んで並べる数を順列 nPr{}_n\mathrm{P}_r といい、n から1ずつ小さい数を r 個かけて求めます。5P2=5×4=20{}_5\mathrm{P}_2 = 5 \times 4 = 20 です。

一方、5人から担当者を2人選ぶだけなら、「A さんと B さん」と「B さんと A さん」は同じ選び方です。順列では同じ2人の組が 2!=22! = 2 回ずつ数えられているので、2 でわって 20÷2=1020 \div 2 = 10 通りになります。これが組合せ 5C2{}_5\mathrm{C}_2 です。

順列か組合せかは、「選んだあと、順番や役割を区別するか」で決まります。リーダーと副リーダー、1番目と2番目のように役割が違えば順列、ただのメンバーなら組合せです。

A, B, C の3人から1番目と2番目を選ぶ樹形図。1番目が A, B, C の3通り、それぞれに2番目が残りの2通りずつあり、並べ方は AB, AC, BA, BC, CA, CB の6通り。同じ2人の組(AB と BA など)は同じ色で書かれている。1番目2番目並べ方ABABCACBABACBCCACABCB
並べ方(順列)は 3×2=63 \times 2 = 6 通り。AB と BA のように同じ2人が2回ずつ出てくるので、選び方(組合せ)は 6÷2=36 \div 2 = 3 通りです。

ポイント

積の法則: m 通り × n 通り。和の法則(同時に起こらない場合を合わせる): m 通り + n 通り

nPr=n(n−1)(n−2)⋯(n−r+1){}_n\mathrm{P}_r = n(n - 1)(n - 2)\cdots(n - r + 1)(n から1ずつ小さい数を r 個かける)

nCr=nPrr!{}_n\mathrm{C}_r = \dfrac{{}_n\mathrm{P}_r}{r!}

解き方の手順

  1. 全体の数 n と、選ぶ数 r を確かめます。
  2. 選んだあとに順番や役割を区別するかを考えます。区別するなら順列、しないなら組合せです。
  3. 順列 nPr{}_n\mathrm{P}_r は、n から1ずつ小さい数を r 個かけます。
  4. 組合せ nCr{}_n\mathrm{C}_r は、その順列の数を r!r! でわります。

例

7人の中から、リーダーとサブリーダーを1人ずつ選ぶ方法と、担当者を2人選ぶ方法は、それぞれ何通りですか?

  1. リーダーとサブリーダーは役割が違うので順列: 7P2=7×6=42{}_7\mathrm{P}_2 = 7 \times 6 = 42(通り)
  2. 担当者2人は区別しないので組合せ: 7C2=7×62×1=21{}_7\mathrm{C}_2 = \frac{7 \times 6}{2 \times 1} = 21(通り)
  3. 同じ2人の組が順列では2回ずつ数えられているので、組合せは順列の半分になります。

よくある間違い

練習問題でこの間違い方をしたときは、その場でお伝えします。

  • 順列と組合せの取り違え並ぶ順番を区別するか(順列)しないか(組合せ)を取り違える。選んだあと「並べ方」も区別するかどうかで、順列か組合せかが決まります。

見る

計算例

6人のメンバーから2人を選び、会議での発表の順番(1番目〜2番目)も決めます。

メンバー
6人
選ぶ人数
2人

問い選び方と順番の決め方は、全部で何通りありますか?

途中の式

  1. 順番を区別するので順列です。
  2. 6P2=6×5=30{}_{6}\mathrm{P}_{2} = 6 \times 5 = 30(通り)

答え場合の数は 30通り

一緒にやる

小さく分けて、一緒に解く

1つずつ答えを確かめながら進みます。間違えても大丈夫です。

8人のメンバーから2人を選び、会議での発表の順番(1番目〜2番目)も決めます。

選び方と順番の決め方は、全部で何通りありますか?

小さな問いに分けて、1つずつ一緒に進めます。

ステップ 1 / 2

選んだ人の順番(役割)を区別しますか?

自分でやる

練習問題

数字は毎回変わります。2〜3問続けて解けたら、次の単元や元のレッスンに進みましょう。

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前後の単元

分からないところがあったら前提まで戻り、分かったら使う先へ進みましょう。

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