実務・製造・品質管理

ばらつきと管理限界の練習問題

測定値の平均と標準偏差から管理限界(平均 ± 3σ)を求め、異常な値を判断できる。

この単元を使う職種:

考え方

工程が安定していれば、測定値のほとんど(約 99.7%)は 平均 ± 3σ の範囲に入ります。σ は標準偏差(ばらつきの大きさ)です。

この範囲を外れた点は「偶然のばらつきとは考えにくい」というサインです。上下どちらに外れた点も、原因を調べます。

ポイント

中心線 = 平均

UCL(上方管理限界)= 平均 + 3σ、LCL(下方管理限界)= 平均 − 3σ

よくある間違い

練習問題でこの間違い方をしたときは、その場でお伝えします。

  • 管理限界を ±1σ・±2σ で引く管理図の管理限界を、平均 ± 3σ ではなく ± 1σ や ± 2σ で計算・判断する。管理図の管理限界は「平均 ± 3σ」です。標準偏差に掛ける数を確かめましょう。
  • 上側の管理限界だけで判断する管理図で上方管理限界(UCL)だけを見て、下方管理限界(LCL)を下回った点を見落とす。管理限界は上下の両側にあります。UCL より大きい点だけでなく、LCL より小さい点がないかも確かめましょう。

見る

計算例

シャフトの外径を毎時1本ずつ測っています。安定していた期間のデータから、平均は12 mm、標準偏差(σ)は0.01 mm でした。この値で管理図に管理限界を引きます。

平均
12 mm
標準偏差(σ)
0.01 mm

問い上方管理限界(UCL)は何 mm ですか?

途中の式

  1. 管理図の管理限界は 平均 ± 3σ
  2. 3σ = 0.01 × 3 = 0.03 mm
  3. UCL = 12 + 0.03 = 12.03 mm
  4. LCL = 12 − 0.03 = 11.97 mm

答え上方管理限界(UCL)は 12.03 mm

一緒にやる

小さく分けて、一緒に解く

1つずつ答えを確かめながら進みます。間違えても大丈夫です。

洗剤ボトルの充填工程で、充填量を毎日測っています。安定していた期間のデータから、平均は200 g、標準偏差(σ)は1.2 g でした。この値で管理図に管理限界を引きます。

下方管理限界(LCL)は何 g ですか?

小さな問いに分けて、1つずつ一緒に進めます。

ステップ 1 / 3

管理図の管理限界は、平均から標準偏差(σ)の何倍離れたところに引きますか?

自分でやる

練習問題

数字は毎回変わります。2〜3問続けて解けたら、次の単元や元のレッスンに進みましょう。

問題を準備しています…

実務で使う

Excel風の表で、式を書く

実際の仕事に近い「外径の管理図(平均・σ・管理限界)」で、式を入力して計算します。

Excel風外径の管理図(平均・σ・管理限界)

シャフトの外径(規格 20.00 ± 0.10 mm)を毎時1本ずつ測りました。10本のデータから、管理図に引く中心線と管理限界を計算します。

  • E2 に平均、E3 に標準偏差(σ)、E4・E5 に管理限界を求める式を入れてください。
  • σ はデータ全体の標準偏差(STDEV.P)で求めます。管理限界は 平均 ± 3σ です。

色のついたセルに入力します。式は「=」から始めます(例: =B2-B3)。「×」「÷」も使えます。Enter で次のセルへ移動します。表は横にスクロールできます。

外径の管理図(平均・σ・管理限界)
行番号ABCDE
1
No.
外径(mm)
項目
値(mm)
2
1
20.01
平均(中心線)
3
2
19.97
標準偏差 σ
4
3
20
UCL(上方管理限界)
5
4
20.03
LCL(下方管理限界)
6
5
19.99
7
6
20.01
8
7
20.03
9
8
19.97
10
9
20
11
10
19.99

学び直しマップ

前後の単元

分からないところがあったら前提まで戻り、分かったら使う先へ進みましょう。

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