正規分布の練習問題
標準化して正規分布表を使い、確率を求められる。
考え方
身長や製品の重さのように「平均の近くに多く、離れるほど少ない」データを正規分布として扱い、平均から標準偏差いくつ分離れているか(z の値)を求めて、割合を見積もれるようになります。品質管理や偏差値の考え方の土台です。
- 正規分布
- 平均 m を中心に左右対称な、釣り鐘の形をした分布です。 は分散です。
- 標準化
- と変換して、「平均から標準偏差何個分か」で表すことです。
- 標準正規分布
- 平均 0、標準偏差 1 の正規分布です。標準化した値はこれに従います。
- 正規分布表
- 標準正規分布で、0 から z までの範囲に入る確率 をまとめた表です。
正規分布は、平均 m を中心に左右対称な釣り鐘の形をした分布で、広がり具合は標準偏差 σ で決まります。グラフと横軸の間の面積が確率を表し、全体の面積は 1 です。
平均や σ が違っても、「平均から σ 何個分離れているか」で測り直すと、どれも同じ形になります。これが標準化 です。z が正なら平均より大きく、負なら平均より小さいことを表します。
問題文では分散 が与えられることがよくあります。その場合は、まず平方根をとって標準偏差 σ に直してからわります。分散のままでわると、z の値が大きくずれてしまいます。
z から確率を求めるときは正規分布表を使います。例えば なので、平均 ± 1σ の範囲に入る確率は 、およそ 68% です(下の図)。左右対称であることを使い、足し引きでいろいろな範囲の確率を求めます。
ポイント
標準化: (σ は標準偏差 = 分散の正の平方根)
X が に従うとき、 は に従う
正規分布表: 。、、
解き方の手順
- 平均 m と、分散(または標準偏差)を読み取ります。分散なら平方根をとって σ にします。
- 平均との差 を計算します(平均より小さければ負になります)。
- 差を σ でわって z を求めます。
- 確率を聞かれたら、正規分布表で を読み、左右対称を使って 0.5 との足し引きをします。
例
あるテストの点数は、平均 60 点、分散 100 の正規分布に従うとします。75 点の人の z の値と、75 点以上の人のおよその割合を求めましょう。
- 標準偏差
- (平均より標準偏差 1.5 個分高い)
- 75 点以上の割合は
- z の値は 1.5、75 点以上の人は約 6.7% です。
見る
計算例
ある工場のジュースの内容量 X(mL)は、平均 439 mL、分散 36 の正規分布に従うとします。品質管理で、ある製品が平均からどれだけ離れているかを調べます。
- 平均
- 439mL
- 分散
- 36
- 製品の内容量
- 430mL
問い内容量が 430 mL の製品について、標準化した値 を求めてください(m は平均、σ は標準偏差)。
途中の式
- 標準偏差
- 平均より標準偏差 1.5 個分少ないことを表します。
答えz の値は -1.5
一緒にやる
小さく分けて、一緒に解く
ある工場のジュースの内容量 X(mL)は、平均 399 mL、分散 36 の正規分布に従うとします。品質管理で、ある製品が平均からどれだけ離れているかを調べます。
内容量が 396 mL の製品について、標準化した値 を求めてください(m は平均、σ は標準偏差)。
小さな問いに分けて、1つずつ一緒に進めます。
ステップ 1 / 3
標準偏差 σ はいくつですか?
自分でやる
練習問題
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この単元の前に(前提)
- 数学B確率変数と確率分布練習問題あり
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- 数学B統計的な推測練習問題あり
- 実務ばらつきと管理限界練習問題あり