高校・数学B・場合の数・確率

正規分布の練習問題

標準化して正規分布表を使い、確率を求められる。

考え方

身長や製品の重さのように「平均の近くに多く、離れるほど少ない」データを正規分布として扱い、平均から標準偏差いくつ分離れているか(z の値)を求めて、割合を見積もれるようになります。品質管理や偏差値の考え方の土台です。

正規分布 N(m,σ2)N(m, \sigma^{2})
平均 m を中心に左右対称な、釣り鐘の形をした分布です。σ2\sigma^{2} は分散です。
標準化
z=X−mσz = \frac{X - m}{\sigma} と変換して、「平均から標準偏差何個分か」で表すことです。
標準正規分布 N(0,1)N(0, 1)
平均 0、標準偏差 1 の正規分布です。標準化した値はこれに従います。
正規分布表
標準正規分布で、0 から z までの範囲に入る確率 p(z)p(z) をまとめた表です。

正規分布は、平均 m を中心に左右対称な釣り鐘の形をした分布で、広がり具合は標準偏差 σ で決まります。グラフと横軸の間の面積が確率を表し、全体の面積は 1 です。

平均や σ が違っても、「平均から σ 何個分離れているか」で測り直すと、どれも同じ形になります。これが標準化 z=X−mσz = \frac{X - m}{\sigma} です。z が正なら平均より大きく、負なら平均より小さいことを表します。

問題文では分散 σ2\sigma^{2} が与えられることがよくあります。その場合は、まず平方根をとって標準偏差 σ に直してからわります。分散のままでわると、z の値が大きくずれてしまいます。

z から確率を求めるときは正規分布表を使います。例えば p(1)=0.3413p(1) = 0.3413 なので、平均 ± 1σ の範囲に入る確率は 2×0.3413=0.68262 \times 0.3413 = 0.6826、およそ 68% です(下の図)。左右対称であることを使い、足し引きでいろいろな範囲の確率を求めます。

標準正規分布(平均 0、標準偏差 1)の釣り鐘の形のグラフ。z が −1 から 1 の範囲に色がつき、全体の約 68% を占めることを示している。z約68%−3−2−10123
標準正規分布 N(0,1)N(0, 1) のグラフ。z が −1 から 1 の範囲(平均 ± 標準偏差 1 個分)に、全体の約 68% が入ります。

ポイント

標準化: z=X−mσz = \dfrac{X - m}{\sigma}(σ は標準偏差 = 分散の正の平方根)

X が N(m,σ2)N(m, \sigma^{2}) に従うとき、Z=X−mσZ = \dfrac{X - m}{\sigma} は N(0,1)N(0, 1) に従う

正規分布表: P(0≤Z≤z)=p(z)P(0 \le Z \le z) = p(z)。p(1)=0.3413p(1) = 0.3413、p(1.5)=0.4332p(1.5) = 0.4332、p(2)=0.4772p(2) = 0.4772

解き方の手順

  1. 平均 m と、分散(または標準偏差)を読み取ります。分散なら平方根をとって σ にします。
  2. 平均との差 X−mX - m を計算します(平均より小さければ負になります)。
  3. 差を σ でわって z を求めます。
  4. 確率を聞かれたら、正規分布表で p(z)p(z) を読み、左右対称を使って 0.5 との足し引きをします。

例

あるテストの点数は、平均 60 点、分散 100 の正規分布に従うとします。75 点の人の z の値と、75 点以上の人のおよその割合を求めましょう。

  1. 標準偏差 σ=100=10\sigma = \sqrt{100} = 10
  2. z=75−6010=1510=1.5z = \frac{75 - 60}{10} = \frac{15}{10} = 1.5(平均より標準偏差 1.5 個分高い)
  3. 75 点以上の割合は P(Z≥1.5)=0.5−p(1.5)=0.5−0.4332=0.0668P(Z \ge 1.5) = 0.5 - p(1.5) = 0.5 - 0.4332 = 0.0668
  4. z の値は 1.5、75 点以上の人は約 6.7% です。

見る

計算例

ある工場のジュースの内容量 X(mL)は、平均 439 mL、分散 36 の正規分布に従うとします。品質管理で、ある製品が平均からどれだけ離れているかを調べます。

平均
439mL
分散
36
製品の内容量
430mL

問い内容量が 430 mL の製品について、標準化した値 z=X−mσz = \frac{X - m}{\sigma} を求めてください(m は平均、σ は標準偏差)。

途中の式

  1. 標準偏差 σ=36=6\sigma = \sqrt{36} = 6
  2. z=430−4396=−96=−1.5z = \frac{430 - 439}{6} = \frac{-9}{6} = -1.5
  3. 平均より標準偏差 1.5 個分少ないことを表します。

答えz の値は -1.5

一緒にやる

小さく分けて、一緒に解く

1つずつ答えを確かめながら進みます。間違えても大丈夫です。

ある工場のジュースの内容量 X(mL)は、平均 399 mL、分散 36 の正規分布に従うとします。品質管理で、ある製品が平均からどれだけ離れているかを調べます。

内容量が 396 mL の製品について、標準化した値 z=X−mσz = \frac{X - m}{\sigma} を求めてください(m は平均、σ は標準偏差)。

小さな問いに分けて、1つずつ一緒に進めます。

ステップ 1 / 3

標準偏差 σ はいくつですか?

自分でやる

練習問題

数字は毎回変わります。2〜3問続けて解けたら、次の単元や元のレッスンに進みましょう。

問題を準備しています…

学び直しマップ

前後の単元

分からないところがあったら前提まで戻り、分かったら使う先へ進みましょう。

学び直しマップで、この単元のまわりを見る