高校・数学II・関数

三角関数と弧度法の練習問題

弧度法で一般角を扱い、三角関数のグラフと周期が分かる。

考え方

角度を「ラジアン」で表す弧度法を使い、扇形の弧の長さや面積を簡単な式で計算できるようになります。弧度法は、波(音・電気・振動)を表す三角関数のグラフや、微分・積分の前提になります。

弧度法(ラジアン)
半径と同じ長さの弧に対する中心角を 1 ラジアンとする角の表し方です。180∘=π180^{\circ} = \pi ラジアンです。
一般角
360° をこえる角や、時計回りに測った負の角も含めた角です。
周期
グラフが同じ形をくり返す間隔です。y=sin⁡θy = \sin\theta の周期は 2π2\pi です。

半径 r の円で、弧の長さが半径と同じ r になるときの中心角を 1 ラジアンと決めます。半円の弧の長さは πr\pi r で半径の π 倍なので、180∘=π180^{\circ} = \pi ラジアンです。1 ラジアンは約 57.3° です。

度をラジアンに直すには π180\frac{\pi}{180} をかけます。60∘=π360^{\circ} = \frac{\pi}{3}、90∘=π290^{\circ} = \frac{\pi}{2}、360∘=2π360^{\circ} = 2\pi です。ふつう「ラジアン」という単位は省略して書きます。

弧度法を使うと、半径 r、中心角 θ の扇形の弧の長さは l=rθl = r\theta、面積は S=12r2θS = \frac{1}{2}r^{2}\theta とすっきり書けます。この θ には必ずラジアンを入れます。度のまま入れると、答えが大きくずれます。

単位円上の点の座標 (cos⁡θ,sin⁡θ)(\cos\theta, \sin\theta) は、θ を 360° 以上や負の角に広げても決められます。θ が 2π2\pi 増えると同じ点に戻るので、y=sin⁡θy = \sin\theta のグラフは 2π2\pi ごとに同じ波の形をくり返します(周期 2π2\pi)。

中心 O、半径 r の扇形。2本の半径の長さが r で、弧の長さも r になっている。このときの中心角が 1 ラジアン。1 ラジアンrr弧の長さ rO
弧の長さが半径と同じ r になる中心角が 1 ラジアン(約 57.3°)です。中心角が θ ラジアンなら、弧の長さは rθr\theta になります。

ポイント

180∘=π180^{\circ} = \pi(ラジアン)。度 × π180\dfrac{\pi}{180} = ラジアン

扇形の弧の長さ l=rθl = r\theta、面積 S=12r2θS = \dfrac{1}{2}r^{2}\theta(θ はラジアン)

sin⁡(θ+2nπ)=sin⁡θ\sin(\theta + 2n\pi) = \sin\theta、cos⁡(θ+2nπ)=cos⁡θ\cos(\theta + 2n\pi) = \cos\theta(n は整数)

y=sin⁡θy = \sin\theta、y=cos⁡θy = \cos\theta の周期は 2π2\pi、y=tan⁡θy = \tan\theta の周期は π\pi

解き方の手順

  1. 中心角を度からラジアンに直します。度 × π180\frac{\pi}{180} を計算して約分します。
  2. 弧の長さなら l=rθl = r\theta、面積なら S=12r2θS = \frac{1}{2}r^{2}\theta に代入します。
  3. π は文字のまま残し、係数を約分して「2π2\pi」「5π3\frac{5\pi}{3}」のように答えます。

例

半径 9 m、中心角 40° の扇形の弧の長さは何 m ですか? π を使って答えてください。

  1. 40∘=40×π180=2π940^{\circ} = 40 \times \frac{\pi}{180} = \frac{2\pi}{9}
  2. l=rθ=9×2π9=2πl = r\theta = 9 \times \frac{2\pi}{9} = 2\pi
  3. 答え: 2π2\pi m(約 6.28 m)

よくある間違い

練習問題でこの間違い方をしたときは、その場でお伝えします。

  • 度と弧度法の混同π/6 と 30° など、度数法と弧度法を混ぜて計算する。180° = π ラジアンです。どちらの単位で計算しているかをそろえましょう。

見る

計算例

半径6 m の円形の花壇のうち、中心角 300° の扇形の部分の縁(弧)に沿ってロープを張ります。

半径
6m
中心角
300°

問い必要なロープの長さ(弧の長さ)は何 m ですか? π を使って答えてください。

途中の式

  1. 中心角を弧度法に直す: 300∘=300×π180=5π3300^{\circ} = 300 \times \frac{\pi}{180} = \frac{5\pi}{3}
  2. 弧の長さ l=rθ=6×5π3=10πl = r\theta = 6 \times \frac{5\pi}{3} = 10\pi(m)

答え弧の長さ(m)は 10π10\pi

一緒にやる

小さく分けて、一緒に解く

1つずつ答えを確かめながら進みます。間違えても大丈夫です。

半径2 m の円形の花壇のうち、中心角 240° の扇形の部分の縁(弧)に沿ってロープを張ります。

必要なロープの長さ(弧の長さ)は何 m ですか? π を使って答えてください。

小さな問いに分けて、1つずつ一緒に進めます。

ステップ 1 / 2

240∘240^{\circ} を弧度法(ラジアン)で表すと?

分数は 3/4、ルートは √3(または sqrt(3))、累乗は 2^3、円周率は π と入力できます。

読み取り:(入力すると、ここに数式で表示されます)

自分でやる

練習問題

数字は毎回変わります。2〜3問続けて解けたら、次の単元や元のレッスンに進みましょう。

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前後の単元

分からないところがあったら前提まで戻り、分かったら使う先へ進みましょう。

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