実務ではこんな場面で
設備を入れ替えるため、銀行から1,000,000円を借りる相談をしています。担当者から「年利3%です」と言われました。1年でいくら利息がかかるのか、毎月にならすといくらか。その場で見当をつけたいところです。
金利(お金を借りたときに、借りた額に対してつく利息の割合)は、借入だけでなく、預金やリースの説明にも出てきます。
このレッスンでは、年利から1年・複数年・1か月あたりの利息を出す方法を整理します。計算は単利(毎年、最初に借りた額=元本にだけ利息がつく計算)で考えます。
考え方
利息の計算方法(1年分)
利息 = 元本 × 年利
年利は「1年で、元本の何%の利息がつくか」を表します。元本(借りたお金そのもの)に対する割合なので、10%・20%・30%で見た「全体 × 割合 = 部分」の形です。割合の意味は割合とは何かで確認できます。
3% = 0.03 なので、1,000,000 × 0.03 = 30,000円。
単利の計算(複数年)
単利の利息 = 元本 × 年利 × 年数
単利では、毎年同じ額の利息がつきます。5年なら、30,000 × 5 = 150,000円。1つの式にまとめると、1,000,000 × 0.03 × 5 = 150,000円です。
利息にもさらに利息がつく「複利」という計算もありますが、このレッスンでは扱いません。
年利から月の利息を計算する
月の利息 = 年の利息 ÷ 12
年利3%は「1か月に3%」ではありません。1年分の30,000円を12か月で割って、30,000 ÷ 12 = 2,500円です。
実際のローンでは、返済のたびに元本が減るので、利息も少しずつ変わります。日割りで計算することもあります。ここでの計算は、試算の見当をつけるための土台です。
見る
計算例
事業資金として1,000,000円を、年利3%で1年間借ります。
- 借入額(元本)
- 1,000,000円
- 年利
- 3%
問い1年間の利息はいくらですか?
途中の式
- 年利は「1年で元本の何%の利息がつくか」
- 利息 = 元本 × 年利 = 1,000,000 × 0.03 = 30,000円
答え利息は 30,000円
図で確かめる
| 項目 | 金額(円) | 前の行からの増減率 |
|---|---|---|
| 借りたとき(元本) | — | |
| 1年後(元本+利息) | +3.0% | |
| 平均 | 1,015,000円 |
1年後の金額は、借りたときから3%増えています。1年後の値を1,050,000円に変えると、年利何%にあたるかを見てみましょう。
よくある間違い
%をそのまま掛ける
- ❌ 1,000,000 × 3 = 3,000,000円
- ⭕ 1,000,000 × 0.03 = 30,000円
3%は0.03です。1年分の利息が元本を超えたら、%を小数に直し忘れていないか確かめましょう。
年利を月に直し忘れる
- ❌ 「1か月の利息は?」に 30,000円 と答える
- ⭕ 30,000 ÷ 12 = 2,500円
年利は1年あたりの割合です。聞かれている期間にそろえます。
複数年の利息を1年分で止める
- ❌ 「5年間の利息の合計は?」に 30,000円 と答える
- ⭕ 30,000 × 5 = 150,000円
単利では毎年同じ額の利息がつくので、年数を掛けます。
紙に書いてみよう
紙に表を書きます。行に「1年目」「2年目」「3年目」、列に「その年の利息」「利息の累計」。元本1,000,000円・年利3%で、式だけ書き込んでみましょう(例: 1年目の利息 = 1,000,000 × 0.03)。
単利なら、「その年の利息」の列は毎年同じ式になります。書き終えたら、表の下に「1か月あたり = 1年分 ÷ 12」も書き足してみてください。