レッスン 10 / 10

金利の基本

年利から1年・複数年・1か月あたりの利息を計算する方法を、借入の試算で学びます。

このレッスンでできるようになること

年利から1年・複数年・1か月あたりの利息を計算できる。

実務ではこんな場面で

設備を入れ替えるため、銀行から1,000,000円を借りる相談をしています。担当者から「年利3%です」と言われました。1年でいくら利息がかかるのか、毎月にならすといくらか。その場で見当をつけたいところです。

金利(お金を借りたときに、借りた額に対してつく利息の割合)は、借入だけでなく、預金やリースの説明にも出てきます。

このレッスンでは、年利から1年・複数年・1か月あたりの利息を出す方法を整理します。計算は単利(毎年、最初に借りた額=元本にだけ利息がつく計算)で考えます。

考え方

利息の計算方法(1年分)

利息 = 元本 × 年利

年利は「1年で、元本の何%の利息がつくか」を表します。元本(借りたお金そのもの)に対する割合なので、10%・20%・30%で見た「全体 × 割合 = 部分」の形です。割合の意味は割合とは何かで確認できます。

3% = 0.03 なので、1,000,000 × 0.03 = 30,000円。

単利の計算(複数年)

単利の利息 = 元本 × 年利 × 年数

単利では、毎年同じ額の利息がつきます。5年なら、30,000 × 5 = 150,000円。1つの式にまとめると、1,000,000 × 0.03 × 5 = 150,000円です。

利息にもさらに利息がつく「複利」という計算もありますが、このレッスンでは扱いません。

年利から月の利息を計算する

月の利息 = 年の利息 ÷ 12

年利3%は「1か月に3%」ではありません。1年分の30,000円を12か月で割って、30,000 ÷ 12 = 2,500円です。

実際のローンでは、返済のたびに元本が減るので、利息も少しずつ変わります。日割りで計算することもあります。ここでの計算は、試算の見当をつけるための土台です。

見る

計算例

事業資金として1,000,000円を、年利3%で1年間借ります。

借入額(元本)
1,000,000円
年利
3%

問い1年間の利息はいくらですか?

途中の式

  1. 年利は「1年で元本の何%の利息がつくか」
  2. 利息 = 元本 × 年利 = 1,000,000 × 0.03 = 30,000円

答え利息は 30,000円

図で確かめる

表とグラフ: 金額を変えると、増減率・平均・グラフが一緒に変わります
項目金額(円)前の行からの増減率
借りたとき(元本)—
1年後(元本+利息)+3.0%
平均1,015,000円
借りたとき(元本): 1,000,000円借りたとき(元本)1年後(元本+利息): 1,030,000円1,030,000円1年後(元本+利息)平均 1,015,000円

1年後の金額は、借りたときから3%増えています。1年後の値を1,050,000円に変えると、年利何%にあたるかを見てみましょう。

よくある間違い

%をそのまま掛ける

  • ❌ 1,000,000 × 3 = 3,000,000円
  • ⭕ 1,000,000 × 0.03 = 30,000円

3%は0.03です。1年分の利息が元本を超えたら、%を小数に直し忘れていないか確かめましょう。

年利を月に直し忘れる

  • ❌ 「1か月の利息は?」に 30,000円 と答える
  • ⭕ 30,000 ÷ 12 = 2,500円

年利は1年あたりの割合です。聞かれている期間にそろえます。

複数年の利息を1年分で止める

  • ❌ 「5年間の利息の合計は?」に 30,000円 と答える
  • ⭕ 30,000 × 5 = 150,000円

単利では毎年同じ額の利息がつくので、年数を掛けます。

紙に書いてみよう

紙に表を書きます。行に「1年目」「2年目」「3年目」、列に「その年の利息」「利息の累計」。元本1,000,000円・年利3%で、式だけ書き込んでみましょう(例: 1年目の利息 = 1,000,000 × 0.03)。

単利なら、「その年の利息」の列は毎年同じ式になります。書き終えたら、表の下に「1か月あたり = 1年分 ÷ 12」も書き足してみてください。

一緒にやる

小さく分けて、一緒に解く

1つずつ答えを確かめながら進みます。間違えても大丈夫です。

500,000円を年利4%(単利)で3年間借ります。単利では、毎年「元本 × 年利」の利息がつきます。

3年間の利息の合計はいくらですか?

小さな問いに分けて、1つずつ一緒に進めます。

ステップ 1 / 2

1年分の利息は?

自分でやる

数字が変わる問題に挑戦

解くたびに数字が変わります。行き詰まったら、ヒントを1つずつ開けます。

問題を準備しています…

実務で使う

Excel風の表で、式を書く

実際の仕事に近い「借入の利息シミュレーション」で、式を入力して計算します。

Excel風借入の利息シミュレーション

設備投資のための借入を検討しています。利息がどのくらいかかるかを試算します。

  • B5〜B7 に式を入れてください(単利で計算します)。

色のついたセルに入力します。式は「=」から始めます(例: =B2-B3)。「×」「÷」も使えます。Enter で次のセルへ移動します。表は横にスクロールできます。

借入の利息シミュレーション
行番号AB
1
項目
値
2
借入額
3,000,000円
3
年利
2.0%
4
期間(年)
5
5
1年の利息
6
1か月の利息
7
期間中の利息合計

後日もう一度

次へ

1日後・3日後・1週間後に、数字の変わった問題をもう一度解くと記憶に残ります。ログインすると、復習のタイミングを学習の記録でお知らせします。
レッスン一覧ほかのレッスンを選ぶ