レッスン 3 / 10

値引率

〇%OFFの売値、値引率の求め方、割引の重ねがけを、見積書や店頭価格の例で学びます。

このレッスンでできるようになること

〇%OFFの売値や、値引率を計算できる。

実務ではこんな場面で

店頭の値札に「30%OFF」とあるとき、レジでいくら払うのか。取引先に出す見積書で「定価から1割お値引き」と書くとき、見積金額はいくらになるのか。

値引きの計算は、売る側でも買う側でもよく出てきます。「何割引き」という言い方もあります。1割は10%のことなので、3割引きは30%OFFと同じです。

計算そのものは掛け算と引き算だけです。ただ、「何を100%とするか」を取り違えると数字がずれます。このレッスンでは、30%オフの計算、値引率の求め方、割引の重ねがけの3つを整理します。

考え方

30%オフの計算(売値を求める)

売値 = 定価 × (100% − 値引率)

30%OFFは「定価の70%を払う」ということです。定価8,000円なら、8,000 × 0.7 = 5,600円。

値引額を先に出す方法もあります。8,000 × 0.3 = 2,400円を引いて、8,000 − 2,400 = 5,600円。どちらも同じ答えです。

値引率の求め方(割引率の求め方)

値引率 = 値引額 ÷ 定価

もとにする量は定価です。「定価に対して、いくら引いたか」の割合だからです。割合とは何かの「割合 = 部分 ÷ 全体」で、全体が定価、部分が値引額にあたります。

定価12,000円の商品を9,000円で売ったなら、値引額は3,000円。3,000 ÷ 12,000 = 0.25 = 25%です。

割引の重ねがけは掛け算で

「30%OFFから、さらに20%OFF」の場合、2回目の20%は値引き後の価格にかかります。

定価20,000円なら、まず 20,000 × 0.7 = 14,000円。さらに 14,000 × 0.8 = 11,200円です。まとめると 20,000 × 0.7 × 0.8 = 20,000 × 0.56。定価の56%を払うので、全体では44%OFFです。

%と小数の変換や、10%ずつの暗算は10%・20%・30%で確認できます。

見る

計算例

定価8,000円の商品が「30%OFF」で売られています。

定価
8,000円
値引率
30%

問い売値はいくらですか?

途中の式

  1. 30%OFF = 定価の70%で買える
  2. 70% = 0.7
  3. 8,000 × 0.7 = 5,600円
  4. (別解)値引額 8,000 × 0.3 = 2,400円、8,000 − 2,400 = 5,600円

答え売値は 5,600円

図で確かめる

割合バー: 全体 8,000円 のうち「値引額」が 30%
円
%
値引額(30%)2,400円
売値(払う額)(70%)5,600円

8,000 × 0.3 = 2,400 (値引額 = 全体 × 割合)

スライダーで値引率を変えて、値引額と売値が逆向きに動くのを見てみましょう。

8,000円の長方形から 30% ぶんのブロックを選んでみよう

全体を10等分しています。1ブロックは 800円(全体の 10%)です。 ブロックを押すと選べます。

選んだブロック: 0 / 10 = 0% → 0円

8,000 × 0/10 = 0 (全体 × 割合 = 部分)

8,000円を10等分すると、1ブロックは800円です。値引きにあたる3ブロックを選ぶと、残りの7ブロックが売値になります。

よくある間違い

売値を基準に値引率を出す

  • ❌ 3,000 ÷ 9,000 = 0.333… → 約33%
  • ⭕ 3,000 ÷ 12,000 = 0.25 → 25%

値引率のもとにする量は定価です。値引き後の売値で割ると、値引率が実際より大きく出てしまいます。

割引を足し算で重ねる

  • ❌ 30%OFF + 20%OFF = 50%OFF → 20,000 × 0.5 = 10,000円
  • ⭕ 20,000 × 0.7 × 0.8 = 11,200円(44%OFF)

2回目の20%は、定価ではなく1回目の値引き後の14,000円にかかります。割合は足さずに、「払う割合」を掛け合わせます。

値引額と売値を取り違える

  • ❌ 「30%OFFの売値は?」に 8,000 × 0.3 = 2,400円 と答える
  • ⭕ 8,000 × 0.7 = 5,600円

2,400円は値引きされる額です。払うのは残りの70%のほうです。

紙に書いてみよう

長方形を1本書いて10等分し、3マスに斜線を引きます。斜線が値引額、白いマスが払う額です。定価を8,000円として、1マスあたりの金額を書き込んでみましょう。

余裕があれば、10×10の100マスで重ねがけも試してください。まず30マスに斜線を引き、残った70マスの20%にも斜線を引きます。白いマスがいくつ残るかを数えると、足し算の50%OFFとは結果が違う理由が見えてきます。

一緒にやる

小さく分けて、一緒に解く

1つずつ答えを確かめながら進みます。間違えても大丈夫です。

定価5,000円の商品を、セールで4,000円で販売しました。

値引率は何%ですか?

小さな問いに分けて、1つずつ一緒に進めます。

ステップ 1 / 3

値引額はいくらですか?

自分でやる

数字が変わる問題に挑戦

解くたびに数字が変わります。行き詰まったら、ヒントを1つずつ開けます。

問題を準備しています…

実務で使う

Excel風の表で、式を書く

実際の仕事に近い「見積書の値引き計算」で、式を入力して計算します。

Excel風見積書の値引き計算

取引先への見積書を作っています。定価合計から15%値引きし、消費税を加えた見積金額を出します。

  • B4〜B7 に式を入れて、見積書を完成させてください。

色のついたセルに入力します。式は「=」から始めます(例: =B2-B3)。「×」「÷」も使えます。Enter で次のセルへ移動します。表は横にスクロールできます。

見積書の値引き計算
行番号AB
1
項目
金額
2
定価合計
480,000円
3
値引率
15.0%
4
値引額
5
見積金額(税抜)
6
消費税(10%)
7
見積金額(税込)

後日もう一度

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