実務ではこんな場面で
広告管理画面を開くと、クリック数やCV数と並んで「CVR」という列があります。CVR(コンバージョン率: 訪問した人のうち、申し込みなどの成果につながった人の割合)は、Web集客の成果を見るときの基本の数字です。
CV(コンバージョン)は「成果」のことです。資料請求、問い合わせ、購入など、何を成果として数えるかは会社やサイトごとに決めます。
「先月は5,000人が訪問して、資料請求が100件」。この数字からCVRを出し、来月の目標に必要な訪問数を逆算する。このレッスンでは、その2つの計算を整理します。
考え方
CVRとは(コンバージョン率の計算)
CVR = CV数 ÷ 訪問数
「訪問した人のうち、何%が成果につながったか」なので、もとにする量(100%)は訪問数です。割合とは何かの「割合 = 部分 ÷ 全体」そのものです。
100 ÷ 5,000 = 0.02 = 2%。
CVRは1%や2%のような小さな値になりがちです。0.02や0.005のような小数と%の行き来に慣れておくと、読み違いが減ります。なお広告管理画面では、訪問数のかわりにクリック数で割ることもあります。どちらも「サイトに来た人数」を表しています。
必要な訪問数を逆算する
訪問数 × CVR = CV数 なので、訪問数 = CV数 ÷ CVR
来月もCVを100件取りたいとします。CVRが2%のままなら、100 ÷ 0.02 = 5,000人の訪問が必要です。確かめると、5,000 × 0.02 = 100件。
なぜ割り算なのでしょう。わからない訪問数を □ と置くと、□ × 0.02 = 100。□ を求めるには、100を0.02で割ります。この逆算は、粗利率で必要な売上を出すときと同じ形です。
CPAとCVRの違い
CPA(顧客獲得単価: 成果1件を得るのにかかった広告費)は、広告費 ÷ CV数 で出す金額です。CVRは割合、CPAは金額です。広告費300,000円でCVが100件なら、CPAは3,000円です。
営業の現場で同じ形をしているのが成約率です。
見る
計算例
Web広告から5,000人がサイトを訪問し、そのうち100人が資料請求(CV)しました。
- 訪問数
- 5,000人
- CV数
- 100件
問いCVR(コンバージョン率)は何%ですか?
途中の式
- CVR = CV数 ÷ 訪問数
- 100 ÷ 5,000 = 0.02 = 2%
答えCVRは 2%
図で確かめる
マスをクリック(なぞる)と塗れます。キーボードでは矢印キーで移動し、スペースで塗る・消すを切り替えます。
塗ったマス: 0個 → 0/100 = 0 = 0%
100マスのうち2マスだけ塗ってみてください。訪問5,000人は、この100マスが50枚分。CVは2 × 50 = 100件になります。
よくある間違い
訪問数をCV数で割る
- ❌ 5,000 ÷ 100 = 50 → 5,000%
- ⭕ 100 ÷ 5,000 = 0.02 → 2%
CV数は訪問数の一部です。CVRが100%を超えたら、割る順番を見直しましょう。
小数に直すときに桁がずれる
- ❌ 0.5% → 0.05 として、20,000 × 0.05 = 1,000件
- ⭕ 0.5% → 0.005 として、20,000 × 0.005 = 100件
%を小数にするときは100で割ります。CVRのような小さい割合ほど、桁のずれに気づきにくくなります。
必要な訪問数を掛け算で出す
- ❌ 100 × 0.02 = 2人
- ⭕ 100 ÷ 0.02 = 5,000人
訪問数はCV数より多いはずです。答えがCV数より小さくなったら、逆算なのに掛けていないか確かめます。
紙に書いてみよう
10×10のマスを書き、2マスを塗ってください。横に「100人訪問 → 2人がCV = 2%」と書きます。
次に、三角形を1つ書き、3つの角に「CV数」「訪問数」「CVR」と書き込みましょう。CVRを出す式、CV数を出す式、訪問数を出す式を、電卓を使わず式の形だけで書き分けます。どれが掛け算で、どれが割り算かを自分の言葉で説明できれば十分です。