考え方
平行線で区切られた線分の長さの比を使って、直接測りにくい長さを計算で求められるようになります。土地の図面、斜めの通路や棚板の長さ、影を使った高さの見積もりなどで使います。
- 中点連結定理
- 三角形の2辺の中点を結ぶ線分は、残りの辺に平行で、長さはその半分になるという定理。
△ABC の辺 AB 上に点 D、辺 AC 上に点 E をとり、DE∥BC とします。平行線の同位角は等しいので ∠ADE=∠ABC、∠A は共通なので、2組の角がそれぞれ等しく、△ADE ∽ △ABC です。
相似な三角形では対応する辺の比が等しいので、AD:AB=AE:AC=DE:BC が成り立ちます。小さい三角形 ADE を拡大すると、大きい三角形 ABC になると考えます。
DE の長さを求めるときに使うのは AD:AB で、AD:DB ではありません。AB は AD+DB で求めます。なお、辺の上の比 AD:DB=AE:EC も成り立ちます。
D、E が AB、AC の中点なら AD:AB=1:2 なので、DE は BC のちょうど半分です。これが中点連結定理です。
DE∥BC のとき、△ADE と △ABC は相似です。DE に対応するのは BC、AD に対応するのは AB(3+6=9 m)です。ポイント
DE∥BC ならば AD:AB=AE:AC=DE:BC
DE∥BC ならば AD:DB=AE:EC
中点連結定理: M、N が AB、AC の中点なら MN∥BC、MN=21BC
解き方の手順
- 平行な線分を見つけ、相似な2つの三角形(小さい △ADE と大きい △ABC)を確かめます。
- 求めたい辺(DE)に対応する辺(BC)を見つけます。
- 対応する辺の比 AD:AB をつくります(AB=AD+DB)。
- DE=BC×ABAD を計算します。
例
△ABC で DE∥BC、AD=3 m、DB=6 m、BC=12 m のとき、DE の長さは何 m ですか?
- AB=AD+DB=3+6=9 (m)
- DE:BC=AD:AB=3:9=1:3
- DE=12×31=4 (m)
- 答え: 4 m
三角形 ABC の形の土地の図面があります。辺 AB 上の点 D と辺 AC 上の点 E を結ぶ通路 DE は、辺 BC に平行です。
- AD
- 5m
- DB
- 5m
- BC
- 30m
問いAD=5 m、DB=5 m、BC=30 m のとき、通路 DE の長さは何 m ですか?
途中の式
- DE∥BC より同位角が等しいので △ADE∼△ABC
- DE:BC=AD:AB=5:10
- DE=30×105=15 (m)
- (D, E は AB, AC の中点なので、中点連結定理から DE=21BC と求めることもできます)
答えDE の長さは 15
一緒にやる
小さく分けて、一緒に解く
1つずつ答えを確かめながら進みます。間違えても大丈夫です。
三角形 ABC の形の土地の図面があります。辺 AB 上の点 D と辺 AC 上の点 E を結ぶ通路 DE は、辺 BC に平行です。
AD=5 m、DB=5 m、BC=40 m のとき、通路 DE の長さは何 m ですか?
小さな問いに分けて、1つずつ一緒に進めます。
ステップ 1 / 3
DE∥BC のとき、△ADE と △ABC は相似です。その理由(相似条件)はどれですか?
自分でやる
練習問題
数字は毎回変わります。2〜3問続けて解けたら、次の単元や元のレッスンに進みましょう。