考え方
(x+a)(x+b) や (a+b)2 のような式のかけ算を、乗法公式を使って手早く展開できるようになります。売り場や部屋の広さを変えたときの面積を式で表したり、1022 のような計算を暗算で工夫したりするときに使えます。
- 展開
- かっこをふくむ式のかけ算をして、単項式の和の形に表すこと。
- 乗法公式
- よく出てくる形の展開の結果を、公式としてまとめたもの。
- 定数項
- 文字をふくまない、数だけの項。
(a+b)(c+d) は、前のかっこのそれぞれの項と、後ろのかっこのそれぞれの項を、全部かけて足します(ac+ad+bc+bd)。長方形を4つに分けて、面積を足すのと同じです。
(x+3)(x+2) を面積図で見ると、x2、3x、2x、6 の4つに分かれます。まとめると x2+5x+6 で、「足した数 3+2 が x の係数、かけた数 3×2 が定数項」になっています。
(a+b)2 では、真ん中の長方形 ab が2つできるので a2+2ab+b2 です。a2+b2 だけにしないよう注意します。
負の数をふくむときは、符号ごと公式に当てはめます。(x−3)(x+5) は a=−3、b=5 と考えて x2+2x−15 です。
縦 x+2、横 x+3 の長方形は、4つの部分に分かれます。合わせると (x+3)(x+2)=x2+5x+6 です。ポイント
(x+a)(x+b)=x2+(a+b)x+ab
(a+b)2=a2+2ab+b2、(a−b)2=a2−2ab+b2
(a+b)(a−b)=a2−b2
解き方の手順
- 式の形を見て、どの乗法公式が使えるかを選びます。
- 公式の a、b にあたるものを、符号ごと書き出します(x−4 なら −4)。
- 公式に当てはめて、各項を計算します((3x)2=9x2 のように、係数も2乗します)。
- 同類項をまとめ、次数の高い順に並べます。
例
(3x−5)2 を展開しましょう。
- (a−b)2=a2−2ab+b2 で、a=3x、b=5 とみます。
- (3x)2−2×3x×5+52
- 答え: 9x2−30x+25
よくある間違い
練習問題でこの間違い方をしたときは、その場でお伝えします。
- (a + b)² = a² + b²和の2乗を、それぞれの2乗の和にしてしまう(2ab を忘れる)。(a + b)² は (a + b)(a + b) です。面積図で考えると、真ん中の長方形が2つあります。
乗法公式 (p+q)2=p2+2pq+q2 を使って展開します。面積図で考えると、真ん中の長方形が2つあります。
問い(2x−6)2 を展開しましょう。
途中の式
- (p+q)2=p2+2pq+q2
- (2x−6)2=(2x)2+2×2x×(−6)+(−6)2
- =4x2−24x+36
答え展開した式は 4x2−24x+36
一緒にやる
小さく分けて、一緒に解く
1つずつ答えを確かめながら進みます。間違えても大丈夫です。
乗法公式 (p+q)2=p2+2pq+q2 を使って展開します。面積図で考えると、真ん中の長方形が2つあります。
(2x−4)2 を展開しましょう。
小さな問いに分けて、1つずつ一緒に進めます。
ステップ 1 / 4
1つ目の項の2乗 (2x)2 は?
自分でやる
練習問題
数字は毎回変わります。2〜3問続けて解けたら、次の単元や元のレッスンに進みましょう。