中学校・中3・式と方程式

式の展開(乗法公式)の練習問題

(a + b)² などの乗法公式を使って式を展開できる。

考え方

(x+a)(x+b)(x + a)(x + b) や (a+b)2(a + b)^{2} のような式のかけ算を、乗法公式を使って手早く展開できるようになります。売り場や部屋の広さを変えたときの面積を式で表したり、1022102^{2} のような計算を暗算で工夫したりするときに使えます。

展開
かっこをふくむ式のかけ算をして、単項式の和の形に表すこと。
乗法公式
よく出てくる形の展開の結果を、公式としてまとめたもの。
定数項
文字をふくまない、数だけの項。

(a+b)(c+d)(a + b)(c + d) は、前のかっこのそれぞれの項と、後ろのかっこのそれぞれの項を、全部かけて足します(ac+ad+bc+bdac + ad + bc + bd)。長方形を4つに分けて、面積を足すのと同じです。

(x+3)(x+2)(x + 3)(x + 2) を面積図で見ると、x2x^{2}、3x3x、2x2x、66 の4つに分かれます。まとめると x2+5x+6x^{2} + 5x + 6 で、「足した数 3+23 + 2 が x の係数、かけた数 3×23 \times 2 が定数項」になっています。

(a+b)2(a + b)^{2} では、真ん中の長方形 ab が2つできるので a2+2ab+b2a^{2} + 2ab + b^{2} です。a2+b2a^{2} + b^{2} だけにしないよう注意します。

負の数をふくむときは、符号ごと公式に当てはめます。(x−3)(x+5)(x - 3)(x + 5) は a=−3a = -3、b=5b = 5 と考えて x2+2x−15x^{2} + 2x - 15 です。

縦 x + 2、横 x + 3 の長方形を、x²、3x、2x、6 の4つの部分に分けた面積図。x²3x2x6x3x2
縦 x+2x + 2、横 x+3x + 3 の長方形は、4つの部分に分かれます。合わせると (x+3)(x+2)=x2+5x+6(x + 3)(x + 2) = x^{2} + 5x + 6 です。

ポイント

(x+a)(x+b)=x2+(a+b)x+ab(x + a)(x + b) = x^{2} + (a + b)x + ab

(a+b)2=a2+2ab+b2(a + b)^{2} = a^{2} + 2ab + b^{2}、(a−b)2=a2−2ab+b2(a - b)^{2} = a^{2} - 2ab + b^{2}

(a+b)(a−b)=a2−b2(a + b)(a - b) = a^{2} - b^{2}

解き方の手順

  1. 式の形を見て、どの乗法公式が使えるかを選びます。
  2. 公式の a、b にあたるものを、符号ごと書き出します(x−4x - 4 なら −4-4)。
  3. 公式に当てはめて、各項を計算します((3x)2=9x2(3x)^{2} = 9x^{2} のように、係数も2乗します)。
  4. 同類項をまとめ、次数の高い順に並べます。

例

(3x−5)2(3x - 5)^{2} を展開しましょう。

  1. (a−b)2=a2−2ab+b2(a - b)^{2} = a^{2} - 2ab + b^{2} で、a=3xa = 3x、b=5b = 5 とみます。
  2. (3x)2−2×3x×5+52(3x)^{2} - 2 \times 3x \times 5 + 5^{2}
  3. 答え: 9x2−30x+259x^{2} - 30x + 25

よくある間違い

練習問題でこの間違い方をしたときは、その場でお伝えします。

  • (a + b)² = a² + b²和の2乗を、それぞれの2乗の和にしてしまう(2ab を忘れる)。(a + b)² は (a + b)(a + b) です。面積図で考えると、真ん中の長方形が2つあります。

見る

計算例

乗法公式 (p+q)2=p2+2pq+q2(p + q)^2 = p^2 + 2pq + q^2 を使って展開します。面積図で考えると、真ん中の長方形が2つあります。

問い(2x−6)2(2x-6)^{2} を展開しましょう。

途中の式

  1. (p+q)2=p2+2pq+q2(p + q)^2 = p^2 + 2pq + q^2
  2. (2x−6)2=(2x)2+2×2x×(−6)+(−6)2(2x-6)^{2} = (2x)^{2} + 2 \times 2x \times (-6) + (-6)^{2}
  3. =4x2−24x+36= 4x^{2}-24x+36

答え展開した式は 4x2−24x+364x^{2} - 24x + 36

一緒にやる

小さく分けて、一緒に解く

1つずつ答えを確かめながら進みます。間違えても大丈夫です。

乗法公式 (p+q)2=p2+2pq+q2(p + q)^2 = p^2 + 2pq + q^2 を使って展開します。面積図で考えると、真ん中の長方形が2つあります。

(2x−4)2(2x-4)^{2} を展開しましょう。

小さな問いに分けて、1つずつ一緒に進めます。

ステップ 1 / 4

1つ目の項の2乗 (2x)2(2x)^{2} は?

x などの文字を使って式で答えます。累乗は x^2、かけ算の記号は省略できます(2x)。

読み取り:(入力すると、ここに数式で表示されます)

自分でやる

練習問題

数字は毎回変わります。2〜3問続けて解けたら、次の単元や元のレッスンに進みましょう。

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分からないところがあったら前提まで戻り、分かったら使う先へ進みましょう。

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