高校・数学C・ベクトル・行列

空間ベクトルの練習問題

空間の座標とベクトルを扱い、内積で角度や垂直を調べられる。

考え方

縦・横・高さの3つの座標で位置を表し、空間の2点間の距離や、ベクトルのなす角・垂直を調べられるようになります。ドローンの飛行経路、建物や部品の設計、3D グラフィックスで使う考え方です。

空間の座標 (x, y, z)
平面の x 座標・y 座標に、高さを表す z 座標を加えた3つの数で、点の位置を表します。
AB→\overrightarrow{AB}
点 A から点 B へ向かうベクトルです。成分は「B の座標 − A の座標」です。

空間では、平面の x 軸・y 軸に、高さを表す z 軸を加えた3つの数 (x, y, z) で位置を表します。ベクトルも3つの成分 (a1,a2,a3)(a_1, a_2, a_3) になりますが、計算のきまりは平面のときと同じです。

点 A から点 B へのベクトルは、「B の座標 − A の座標」で求めます。例えば A(1,2,0)A(1, 2, 0)、B(7,5,2)B(7, 5, 2) なら AB→=(6,3,2)\overrightarrow{AB} = (6, 3, 2) です。

長さは三平方の定理を2回使って求めます。床の上の対角線の長さの2乗が 62+32=456^{2} + 3^{2} = 45、それと高さ 2 で直角三角形を作ると AB=45+22=49=7AB = \sqrt{45 + 2^{2}} = \sqrt{49} = 7 です(下の図)。まとめると ∣a⃗∣=a12+a22+a32|\vec{a}| = \sqrt{a_1^{2} + a_2^{2} + a_3^{2}} で、成分の絶対値をそのまま足すのではありません。

内積も成分が1つ増えるだけで、a1b1+a2b2+a3b3a_1b_1 + a_2b_2 + a_3b_3 です。cos⁡θ=a⃗⋅b⃗∣a⃗∣∣b⃗∣\cos\theta = \frac{\vec{a} \cdot \vec{b}}{|\vec{a}||\vec{b}|} でなす角が、内積が 0 かどうかで垂直かどうかがわかります。

横 6、奥行き 3、高さ 2 の直方体。頂点 A から反対側の頂点 B まで空間の対角線(色の線)が引かれ、床の対角線が点線でかかれている。AB632
横 6・奥行き 3・高さ 2 の直方体。床の対角線(点線)の長さの2乗は 62+326^{2} + 3^{2} で、高さ 2 と合わせて AB=62+32+22=7AB = \sqrt{6^{2} + 3^{2} + 2^{2}} = 7 です。

ポイント

AB→=(b1−a1, b2−a2, b3−a3)\overrightarrow{AB} = (b_1 - a_1,\ b_2 - a_2,\ b_3 - a_3)(B の座標 − A の座標)

大きさ・2点間の距離: ∣a⃗∣=a12+a22+a32|\vec{a}| = \sqrt{a_1^{2} + a_2^{2} + a_3^{2}}

内積: a⃗⋅b⃗=a1b1+a2b2+a3b3\vec{a} \cdot \vec{b} = a_1b_1 + a_2b_2 + a_3b_3、なす角: cos⁡θ=a⃗⋅b⃗∣a⃗∣∣b⃗∣\cos\theta = \dfrac{\vec{a} \cdot \vec{b}}{|\vec{a}||\vec{b}|}

解き方の手順

  1. B の座標から A の座標を、成分ごとに引いて AB→\overrightarrow{AB} を求めます(負の座標はかっこをつけて)。
  2. 3つの成分をそれぞれ2乗して足します。
  3. その正の平方根が距離 AB です。根号の中が平方数なら整数にします。

例

点 A(2,−1,3)A(2, -1, 3) から点 B(−2,3,5)B(-2, 3, 5) までの距離を求めましょう。

  1. AB→=(−2−2, 3−(−1), 5−3)=(−4,4,2)\overrightarrow{AB} = (-2 - 2,\ 3 - (-1),\ 5 - 3) = (-4, 4, 2)
  2. (−4)2+42+22=16+16+4=36(-4)^{2} + 4^{2} + 2^{2} = 16 + 16 + 4 = 36
  3. AB=36=6AB = \sqrt{36} = 6

見る

計算例

倉庫の中で、ドローンが点 A(0, 2, 3) から点 B(6, -4, 10) までまっすぐ飛びます(座標の単位は m)。

問いドローンが飛ぶ距離 AB は何 m ですか?

途中の式

  1. AB→=(6−0,−4−2,10−3)=(6,−6,7)\overrightarrow{AB} = (6 - 0, -4 - 2, 10 - 3) = (6, -6, 7)
  2. ∣AB→∣=62+(−6)2+72=121=11|\overrightarrow{AB}| = \sqrt{6^{2} + (-6)^{2} + 7^{2}} = \sqrt{121} = 11(m)

答えAB の距離は 11m

一緒にやる

小さく分けて、一緒に解く

1つずつ答えを確かめながら進みます。間違えても大丈夫です。

倉庫の中で、ドローンが点 A(-2, -5, 5) から点 B(10, -9, 8) までまっすぐ飛びます(座標の単位は m)。

ドローンが飛ぶ距離 AB は何 m ですか?

小さな問いに分けて、1つずつ一緒に進めます。

ステップ 1 / 2

AB→\overrightarrow{AB} の成分は?(例: (1, -2, 3))

かっこの中に、カンマで区切って順番に入力します。

読み取り:(入力すると、ここに数式で表示されます)

自分でやる

練習問題

数字は毎回変わります。2〜3問続けて解けたら、次の単元や元のレッスンに進みましょう。

問題を準備しています…

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前後の単元

分からないところがあったら前提まで戻り、分かったら使う先へ進みましょう。

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