不定積分・定積分と面積の練習問題
多項式の不定積分・定積分を計算し、グラフで囲まれた面積を求められる。
考え方
微分の逆の計算である積分を使い、多項式の不定積分・定積分を計算して、グラフで囲まれた部分の面積を求められるようになります。速さから移動距離を、変化の割合から全体の増加量を求めるときに使います。
- 不定積分(原始関数)
- 微分すると になる関数 です。 と書きます。
- 積分定数 C
- 定数は微分すると消えるので、原始関数には「+ C」の分だけ自由があります。
- 定積分
- 。グラフと x 軸の間の面積(x 軸より下は負として数える)を表します。
積分は微分の逆の計算です。 なので、 の原始関数は です。一般に の原始関数は、指数を 1 増やしてその数でわった になります。
を微分しても になるように、定数の分だけ答えに自由があります。そこで不定積分には積分定数 C を付けて、 と書きます。
定積分 は、原始関数 F を使って「上端の値 − 下端の値」 で計算します。引き算で C は消えるので、C は付けません。 と書いてから代入すると、順番を間違えにくくなります。
の区間では、定積分はグラフと x 軸の間の面積になります。たとえば速さのグラフの下の面積は、進んだ距離です。x 軸より下にある部分の定積分は負になるので、面積を求めるときは符号に注意します。
ポイント
()、
で なら、グラフと x 軸の間の面積は
解き方の手順
- 項ごとに を にして、原始関数 を求めます(定数 k は kx)。
- 不定積分なら、最後に「+ C」を付けます。
- 定積分なら、F(上端) と F(下端) を計算し、F(上端) − F(下端) を求めます。負の数はかっこに入れて代入します。
- 分数は通分してまとめ、約分します。 を微分してもとの式に戻るか確かめると安心です。
例
放物線 と x 軸で囲まれた部分の面積を求めてください。
- x 軸との交点: より 。この間で です。
- 答え:
よくある間違い
練習問題でこの間違い方をしたときは、その場でお伝えします。
- 定積分の引く順番F(b) − F(a) を F(a) − F(b) と逆にしてしまう。定積分は「上端の値 − 下端の値」です。
- 面積で負の部分を差し引くx 軸より下の部分の定積分(負の値)を、そのまま面積に足してしまう。x 軸より下の部分の定積分は負になります。面積はその絶対値で考えましょう。
- 微分と積分の取り違え積分するところで微分する(次数を下げる)、または微分するところで積分してしまう。求めるのは微分(次数が下がる)と積分(次数が上がる)のどちらでしょう? 答えを微分・積分して確かめましょう。
- 積分定数の書き忘れ不定積分の答えに積分定数 C を付けていない。不定積分には積分定数 C を付けます(微分すると消える定数の分だけ答えがあるため)。
見る
計算例
定積分は、速さから進んだ距離を求めたり、変化の割合から全体の増加分を求めたりするときに使います。
問い定積分 を計算してください。
途中の式
- 原始関数
答え定積分の値は
一緒にやる
小さく分けて、一緒に解く
1つずつ答えを確かめながら進みます。間違えても大丈夫です。
定積分は、速さから進んだ距離を求めたり、変化の割合から全体の増加分を求めたりするときに使います。
定積分 を計算してください。
小さな問いに分けて、1つずつ一緒に進めます。
ステップ 1 / 3
原始関数 は?(積分定数は 0 とします)
自分でやる
練習問題
数字は毎回変わります。2〜3問続けて解けたら、次の単元や元のレッスンに進みましょう。
問題を準備しています…
学び直しマップ
前後の単元
分からないところがあったら前提まで戻り、分かったら使う先へ進みましょう。
この単元の前に(前提)
- 数学II微分係数と導関数練習問題あり
この単元を使う先
- 数学III積分法(置換積分・部分積分)練習問題あり