考え方
x2 の係数が 1 でない2次式の因数分解(たすき掛け)と、3次式の公式が使えるようになります。二次方程式・二次不等式を解いたり、式を整理して計算を楽にしたりするときの土台です。
- 展開
- かっこをはずして、項の足し算の形にすることです。
- 因数分解
- 展開の逆で、式をかけ算(因数の積)の形に直すことです。
- たすき掛け
- 係数を斜めにかけ合わせて、acx2+(ad+bc)x+bd=(ax+b)(cx+d) の組を探す方法です。
(2x+1)(x+3) を展開すると、2x2+6x+x+3=2x2+7x+3 になります。因数分解は、この逆に 2x2+7x+3 からもとのかけ算 (2x+1)(x+3) を見つける作業です。
展開した式を見ると、x2 の係数 2 は「x の係数どうしの積」(2×1)、定数項 3 は「数どうしの積」(1×3)です。x の係数 7 は、斜めにかけた 2×3 と 1×1 の和になっています。
そこで、x2 の係数と定数項をそれぞれ2つの数のかけ算に分け、斜めにかけて足すと x の係数になる組を探します。これがたすき掛けです。定数項が負なら、分けた2つの数は符号が異なります。
3次式には (a+b)3=a3+3a2b+3ab2+b3 や a3+b3=(a+b)(a2−ab+b2) などの公式があります。式が複雑なときは、同じ部分を1つの文字におき換えると、知っている形になることがあります。
6x2+x−2 のたすき掛け。斜めにかけた積の和 −3+4=1 が x の係数と一致するので、横に読んで (2x−1)(3x+2) と因数分解できます。ポイント
たすき掛け: acx2+(ad+bc)x+bd=(ax+b)(cx+d)
(a+b)3=a3+3a2b+3ab2+b3、(a−b)3=a3−3a2b+3ab2−b3
a3+b3=(a+b)(a2−ab+b2)、a3−b3=(a−b)(a2+ab+b2)
解き方の手順
- x2 の係数を2つの数のかけ算に分けます(6 なら 1×6 か 2×3)。
- 定数項を2つの数のかけ算に分けます。負の数なら異符号、正の数なら同符号の組です。
- 斜めにかけて足し、x の係数になる組を探します。合わなければ組み合わせや並びを入れかえます。
- 見つかった組を横に読んで (ax+b)(cx+d) と書きます。
- 答えを展開して、もとの式に戻るか確かめます。
例
6x2+x−2 を因数分解してください。
- x2 の係数 6 を 2×3、定数項 −2 を (−1)×2 と分けます。
- たすき掛け: 2×2+(−1)×3=4−3=1(x の係数と一致)
- 6x2+x−2=(2x−1)(3x+2)
- 確かめ: (2x−1)(3x+2)=6x2+4x−3x−2=6x2+x−2
たすき掛けは、x2 の係数が 1 でない2次式を因数分解する方法です。二次方程式や二次不等式を解く準備になります。
問い3x2−16x+16 を因数分解してください。
途中の式
- x2 の係数 3=1×3、定数項 16=(−4)×(−4) と分けます。
- たすき掛け: 1×(−4)+(−4)×3=−16(x の係数と一致)
- 3x2−16x+16=(x−4)(3x−4)
答え因数分解した式は (x−4)(3x−4)
一緒にやる
小さく分けて、一緒に解く
1つずつ答えを確かめながら進みます。間違えても大丈夫です。
たすき掛けは、x2 の係数が 1 でない2次式を因数分解する方法です。二次方程式や二次不等式を解く準備になります。
4x2+8x+3 を因数分解してください。
小さな問いに分けて、1つずつ一緒に進めます。
ステップ 1 / 2
方程式 4x2+8x+3=0 の解は?(解の公式を使ってもかまいません)
自分でやる
練習問題
数字は毎回変わります。2〜3問続けて解けたら、次の単元や元のレッスンに進みましょう。