高校・数学A・数と計算

整数の性質の練習問題

ユークリッドの互除法、不定方程式、n 進法を扱える。

考え方

2つの数の最大公約数を、ユークリッドの互除法で素早く求められるようになります。タイルや板の割り付け、同じ数ずつの箱詰め、分数の約分、コンピュータの2進法の理解に役立ちます。

最大公約数
2つの数の両方をわり切る数(公約数)のうち、最も大きいものです。
ユークリッドの互除法
わり算の余りをくり返し求めて、最大公約数を見つける方法です。
不定方程式
3x+5y=13x + 5y = 1 のように、解が1組に決まらない方程式です。整数の解を探します。
n 進法
n ごとに位が1つ上がる数の表し方です。コンピュータは2進法を使います。

横 132 cm、縦 48 cm の板に、同じ大きさの正方形のタイルをすき間なく敷きつめるとき、タイルの1辺は縦と横の両方をわり切る長さ(公約数)でなければなりません。できるだけ大きいタイルなら、最大公約数です。

大きい数では素因数分解が大変なので、わり算をくり返します。132 を 48 でわると余り 36、48 を 36 でわると余り 12、36 を 12 でわると余り 0 です。余りが 0 になったときのわる数 12 が最大公約数です。

なぜこれでよいかは図で分かります。長方形から短い辺を1辺とする正方形をできるだけ切り取ると、残りの長方形も同じタイルで敷きつめられるはずです。これをくり返して最後に余りなく並んだ正方形が、全体を敷きつめられる最大のタイルです。

互除法を逆にたどると、ax+by=ax + by =(最大公約数)を満たす整数 x, y が見つかり、不定方程式を解く手がかりになります。また n 進法では、各位が 1,n,n2,…1, n, n^{2}, \ldots を表します。2進法の 1011(2)1011_{(2)} は 8+0+2+1=118 + 0 + 2 + 1 = 11 です。

横 132、縦 48 の長方形を、正方形で切り分けた図。1辺 48 の正方形が2つ、残りから1辺 36 の正方形が1つ、さらに残りが1辺 12 の正方形3つでちょうど埋まる。484836121212横 132 cm、縦 48 cm の長方形
132=48×2+36132 = 48 \times 2 + 36、48=36×1+1248 = 36 \times 1 + 12、36=12×336 = 12 \times 3。最後に余りなく並んだ 12 cm の正方形が、全体を敷きつめられる最大のタイルです。

ポイント

a=bq+ra = bq + r のとき、(a と b の最大公約数)=(b と r の最大公約数)

余りが 0 になったときのわる数が最大公約数

最大公約数 × 最小公倍数 = a×ba \times b

n 進法: abc(n)=a×n2+b×n+cabc_{(n)} = a \times n^{2} + b \times n + c

解き方の手順

  1. 大きい数を小さい数でわり、余りを求めます。
  2. 「わる数」を「余り」でわる、をくり返します。
  3. 余りが 0 になったときの「わる数」が最大公約数です。
  4. 文章題では、最大公約数(いちばん大きい共通の長さ)を聞かれているのか、最小公倍数(いちばん小さい共通の倍数)を聞かれているのかを確かめます。

例

縦 91 cm、横 35 cm の板に、できるだけ大きい同じ正方形のタイルを敷きつめます。タイルの1辺は何 cm ですか?

  1. 91=35×2+2191 = 35 \times 2 + 21
  2. 35=21×1+1435 = 21 \times 1 + 14
  3. 21=14×1+721 = 14 \times 1 + 7
  4. 14=7×2+014 = 7 \times 2 + 0
  5. 余りが 0 になったときのわる数 7 が最大公約数なので、タイルの1辺は 7 cm です。

見る

計算例

縦840 cm、横450 cm の長方形の板に、同じ大きさの正方形のタイルをすき間なく敷きつめます。

縦
840cm
横
450cm

問いできるだけ大きな正方形のタイルを使うとき、タイルの1辺は何 cm ですか?

途中の式

  1. タイルの1辺は、縦と横の両方をわり切る長さ(公約数)です。いちばん大きいものは最大公約数です。
  2. 840=450×1+390840 = 450 \times 1 + 390
  3. 450=390×1+60450 = 390 \times 1 + 60
  4. 390=60×6+30390 = 60 \times 6 + 30
  5. 60=30×2+060 = 30 \times 2 + 0
  6. 余りが 0 になったときのわる数 30 が最大公約数です。

答えタイルの1辺は 30cm

一緒にやる

小さく分けて、一緒に解く

1つずつ答えを確かめながら進みます。間違えても大丈夫です。

縦344 cm、横40 cm の長方形の板に、同じ大きさの正方形のタイルをすき間なく敷きつめます。

できるだけ大きな正方形のタイルを使うとき、タイルの1辺は何 cm ですか?

小さな問いに分けて、1つずつ一緒に進めます。

ステップ 1 / 3

344 を 40 でわった余りは?

自分でやる

練習問題

数字は毎回変わります。2〜3問続けて解けたら、次の単元や元のレッスンに進みましょう。

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前後の単元

分からないところがあったら前提まで戻り、分かったら使う先へ進みましょう。

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